日本のテレビ界を恐怖のどん底にたたき落としたのが配信最大手の『Netflix』(ネットフリックス)だという。
「まさに黒船来航ですよ。とてもじゃないが太刀打ちができない。このままだと近い将来、日本のドラマコンテンツに出演してくれる俳優のすべてが、旬の時期を逸したポンコツだけになるかもしれません」と、真顔で訴えるのは、数多くのテレビ局でヒットドラマを生み出してきたフリーのドラマプロデューサー。最近、芸能界で飛び交っているのが『ネフリ詣で』だ。
「ネットフリックスに自ら営業に行き、役をゲットしようとすることを意味する最新トレンドワードです」(芸能プロ関係者)
これまでに放送された日本制作のドラマコンテンツで大ヒットとなった『全裸監督』には山田孝之、満島真之介、玉山鉄二。昨年6月に配信された『呪怨:呪いの家』には荒川良々、柄本時生、仙道敦子、倉科カナ。また、昨年12月から配信されている『今際の国のアリス』には山崎賢人、土屋太鳳、村上虹郎、三吉彩花。そして今年6月に配信予定の『新聞記者』には米倉涼子など、日本を代表する旬な俳優陣が目白押しだ。
魅力は何と言っても世界同時配信!
そんなネットフリックスに、これだけの人気俳優が集まる理由はただ1つ。高額な出演料が支払われるからだという。
「日本のドラマのギャラは通常で30万円前後。頑張って200万円がいいところ。ところが、ネットフリックスでは10倍近いギャラを提示された俳優が続出しているんです。ちなみに日本の最高位は米倉の500万円~だが、ネットフリックスになると1本1000万円とか」(テレビ関係者)
さらに俳優陣にとって魅力的なのは、世界同時配信が可能になることだ。
「ネットフリックスに出演すれば、それだけで海外に向けたPRになり、運がよければ米ハリウッドから声が掛かるかもしれない。日本のテレビドラマなんて、もはや出演する意味が見当たらないんです」(ネット配信事情通)
日本のテレビドラマは、もはやオワコンか。