ファンの目、マスコミの目。その重圧につぶれてしまったプロスポーツ選手は、ごまんといる。メンタル面がプレーに大きく左右するゴルフでは、特にそうだ。
しかし、「令和の新女王」は、そんな緊張感さえ楽しみに変えていた。
9月16日から始まった女子ゴルフツアー「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」では、開幕前からドラマがあった。
「17歳の女子高生にくぎ付けでした。彼女が移動すると、約30人のマスコミが付いて回り、終始シャッター音が鳴り響いていました」(専門誌記者)
主役の女子高生とは8月の「全米女子アマチュアゴルフ選手権」で優勝したニューヒロイン、馬場咲希だ。
日本選手が同大会を制したのは、37年ぶり。インタビューにも笑顔で応じ、多くの視聴者をとりこにした。
一躍、時の人となった17歳の凱旋試合ともなれば、マスコミが大挙して押し寄せるのも当然のこと。それにウンザリする選手はたくさんいたが、彼女は違った。
3年ぶりに有観客開催となることを聞かれると、
「人に見られながら打つのは楽しいです。今はプレッシャーより、楽しみな気持ちの方が強い!」
と、ニッコリ。鋼のメンタルを持っているようだ。
「開幕前日、集中力をより必要とするパターの練習中も、そうでした。四方をカメラに囲まれても全然平気でした」(同)
プロになるのはいつ!?
馬場は全米アマ優勝後、都内の通信制高校に転校した。ゴルフに比重を置くためだが、プロ転向の正式な時期は明らかにしていない。当面は女子高生のまま頑張っていくようだ。
「名古屋の知人にご当地のおいしいものを教えてもらったとかで、『大会後、食べに行く』とも話していました」(関係者)
ご当地グルメを楽しむ余裕があるなら、全国ツアーも乗り越えられるだろう。
「175センチの高身長から繰り出すドライバーショットには、目を見張るものがあります」(前出・専門誌記者)
明るさとプラス思考では、シブコこと渋野日向子とも共通するものがある。緊張感を楽しめるとは、17歳ながら末恐ろしい怪女かも?