さすがのミシュラン覆面調査員も隠し味の睡眠薬トッピングまでは見抜けなかったようだ。
大阪市浪速区にある日本料理店『榎本』の店主、榎本正哉被告(46)が、準強制性交等の疑いで大阪府警に逮捕、大阪地検に起訴された。
「榎本被告は昨年12月と今年2月、女性客に睡眠薬入りの酒を飲ませ、抵抗できないような状態にして、犯行に及んだ疑いがあります」(捜査関係者)
榎本被告は多くの名料理人を輩出している大阪の名店『本湖月』で20年以上も修行し、そこの師匠の後押しもあって2020年9月に独立、『榎本』を開業した。
絶賛だらけのコメントの中に…
店はすぐに軌道に乗り、予約は4〜5カ月待ちという繁盛ぶり。カウンター6席のみの小さな店だが、お任せコース1人2万円、酒代としてプラス5千円の完全予約制。ミシュランの最新版『ミシュランガイド京都・大阪+和歌山2022』で一つ星を獲得していた。
「影響力は抜群で、著名人もよく訪れていました。料理は20品前後出て、味は絶品。店主自らテレビ出演もし、グルメサイトのコメント欄も絶賛だらけ。ですが、店主は酒好きで、飲みながら調理し、へべれけになっていたことも」(常連客)
この常連客によれば、カウンターの奥に小さな部屋があったという。
「閉店間際に酔った女性客を小部屋へ誘導し、『休んでいけ』とか『泊まっていけ』と誘っているのをよく見かけました。中にはぐったりして意識朦朧とした客も。こういう人が被害に遭ったのだろうと思います」(前同)
一部サイトでは「記憶が飛んだ」「最後の記憶がない」「気付いたら店主が横にいた」などの書き込みも複数見られたという(現在は削除済み)。
食いしん坊なのはお客ではなく店主の方だった。