9月30日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。朝ドラ史上まれに見る駄作との評価が定着し、NHKは「なかったこと」にしようとしている。

「ツイッターには、毎回『#ちむどんどん反省会』のタグで酷評が多く書き込まれ、炎上したワードがトレンド入りする現象も起きています。ドラマが終盤になってもバッシングは止まず、脚本家やNHKのドラマスタッフまで矛先が向いているため、NHK局内でも問題視されているんです」（スポーツ紙記者）

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NHKは、視聴率回復のためにテレビ誌や一部大手ネットニュース媒体に向けて、頻繁に『ちむどん』出演者のインタビュー企画を提案していたが、早々にあきらめたという。

「年末の『紅白歌合戦』に出演者を登場させ、沖縄ソングメドレーを考えていたようですが、あまりのバッシングに音を上げ、企画自体がなくなってしまいそうです。それどころかNHKの宣伝部の中では、もはや『ちむどんどん』自体を〝なかったこと〟にしたい雰囲気まで漂っています」（同・記者）

福原は生粋の“NHKっ子”

当然、ヒロインの黒島結菜にも厳しい逆風が吹き荒れている。10月期のTBS系ドラマ『クロサギ』でヒロインを演じるが、『ちむどん』の〝後遺症〟に悩まされそうだ。

「主演のKing ＆ Prince平野紫耀のファンが、黒島に拒否反応を示しており、ツイッターでは正式発表前から『黒島をヒロインにしてほしくない』という反対運動が起きていたほどです。このままでは、『クロサギ』の演技もSNSで酷評される可能性が高く、黒島の今後の仕事に深刻な影響が出るとまで言われています」（同・記者）

対照的なのが、朝ドラで次のヒロインに決まっている福原遥。今度こそ失敗できないNHKは、万全の態勢を整えている。

「福原が主演する『舞いあがれ！』は、東大阪で町工場を営む家庭で育った主人公の岩倉舞が、五島列島で〝ばらもん凧〟に魅了されてパイロットを目指すストーリー。主人公の舞は、一生懸命で健気な女性像を今まで以上に強調されて描かれる。これは、『ちむどんどん』で黒島が演じた暢子が、あまりにも我が強く、クセのあるキャラでバッシングされたことを受けて、NHKが脚本家に強く要請したようです。正統派の朝ドラ主人公となる福原は、間違いなくブレークするだろうと言われています」（芸能関係者）

通常、朝ドラのヒロインを務めれば、その後も〝NHKお抱え〟でスターへの道が約束されるが、黒島は早々に見切りをつけられているようだ。

「その反動で、NHKの〝福原推し〟が加速するはずです。そもそも福原は、NHKで放送されていた人気料理アニメ『クッキンアイドル アイ！マイ！まいん！』の主人公を子役時代に任されて『まいんちゃん』の愛称で親しまれた生粋の〝NHKっ子〟。窮地の黒島を踏み台にして、福原が同年代の女優のトップに君臨し、そのまま順調なキャリアを歩むことは確約されたようなものです」（同・関係者）

岩倉舞とまいんちゃんの「まい」で〝舞いあがる〟福原と、朝ドラ黒歴史に『クロサギ』、苗字まで「黒」で二度と浮き上がれないかもしれない黒島。なんとも残酷なコントラストだ。