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前澤友作氏がエンゼルス買収!? ソフトバンク孫正義氏を味方に再トライか…

前澤友作
前澤友作 (C)週刊実話Web

企業経営やお金配りでその名を轟かせる一方、多くの芸能人とも浮名を流してきた前澤友作氏。宇宙旅行から戻ってしばらく経つが、「次」の目的地が見えてきた。かつてプロ野球球団買収に乗り出したが、今度はメジャーリーグのあの球団の買収に目を付けた!

「いったん断念する」

プロ野球球団買収から撤退していた前澤友作氏の「再トライ」が始まった。今回狙うのは〝二刀流〟大谷翔平が活躍するアメリカ、メジャーリーグのエンゼルス。ソフトバンクとトヨタの支援が透けて見え、ひょっとしたらひょっとする!?

インターネットの衣料品通販『ZOZO』創業者で、実業家の前澤友作氏による「エンゼルス買収計画」は、思わぬところから発覚した。先週、アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルス・タイムズが、同紙のパトリック・スンシオン(黃馨祥)オーナーがエンゼルスの買収を検討していると報じたのだ。

記事の中でライバルとして挙げたのが、NBAウォリアーズのジョー・レイコブ・オーナー、南カリフォルニアの投資ファンド創業者グレゴリー・ミルケル氏、そして〝日本の投資家〟だ。

この〝日本の投資家〟は誰なのか? 真っ先に思い浮かぶのが、かねてよりMLB球団の買収を検討してきたソフトバンクグループの孫正義会長だ。

「米西海岸の名門、カリフォルニア大学バークレー校出身で、シリコンバレーで大規模なベンチャーキャピタルも手がけている。しかし、現地でささやかれる日本人投資家は別の人物」(スポーツ紙デスク)

陰ながら支援している孫氏

資産2兆7270億円といわれる世界的富豪の孫氏なら、実名で報じたはず。それをあえて〝日本の投資家〟としたのは、別人で、ファンド投資家としてまだ実績が十分でないことを意味する。

「その投資家とは、あの前澤氏。日本では一代で1兆円企業を築いた気鋭の経営者として知られるが、アメリカでは国際競売会社サザビーズのオークションでジャン=ミシェル・バスキアの絵画を123億円で落札したり、100億円で宇宙滞在ツアーに参加したことで知られ、目立ちたがり屋の富豪というイメージが強い。2018年に千葉ロッテ球団の買収に乗り出した際は『200億円の指値』だった。エンゼルス買収にはその10倍以上の資金が必要で、関係者は一様に本気度を測りかねている」(同)

エンゼルスオーナーのアルトゥロ・モレノ氏が球団売却の方針を発表したのは先月末。米メディアによれば、球団売却額は過去MLB史上最高の25億ドル(約3600億円)と予想される。

今回、買収を表明したスンシオン氏は、南アフリカ出身の中華系富豪。「世界一裕福な医者」としても知られ、がん治療や移植手術で財を成した人物で、純資産は69億ドル(約9870億円)。過去にはドジャースの買収を試みたほか、NBAレイカーズの株式を一部所有している。

「対する前澤氏は『ZOZO』を2019年に孫氏のソフトバンクグループのヤフーに4000億円で売却。株の約36%を保有していた同氏は約2400億円を手にした。現在の保有資産額は20億ドル(約2860億円)といわれている」(同)

このように個人の資金力では及ばないものの、エンゼルス経営は投資家から集めたお金を運用して利益を出し投資額に応じて分配する、いわゆる投資事業組合だ。その前澤氏の計画を支援しているのが孫氏なのだ。

「孫さんは前澤さんを『あっけらかんとドカンといける男。(才は)間違いなくあります』と評し、資金運用の手腕も高く買っている。ソフトバンクには世界中のベンチャー企業に投資する10兆円以上のファンドマネーがあり、ここから資金を調達すればエンゼルス買収はそう難しい話ではない」(経済誌アナリスト)

転換するには外様的人物が必要

そのソフトバンクは、EV(電気自動車)時代を見据え、トヨタと2019年に共同出資会社を設立。自動運転や次世代型移動サービスを開始し、アメリカでの展開を視野に入れている。

先週始まった北米国際自動車ショー(ミシガン州デトロイト)では、世界的な脱炭素の潮流を受け、各社、排ガスゼロの「EV」最新モデルが並んだ。しかし、トヨタはハイブリッド車(HV)の新型クラウンが中心で、斬新なEV車の展示はなかった。

トヨタの技術力があれば、ハード、ソフトともすぐ追いつくのは間違いない。問題は社内の抵抗勢力にある。

「EV車を米国市場に投入しようとしても内燃機関をベースにした車やHV車の販売が好調なため、転換が進みません。そこで孫氏は、ビジネスパートナーでもあるトヨタの豊田章男社長に『いま必要なのは前澤氏のような外様』と助言しているのだそうです」(大手広告代理店・幹部)

折しも『トヨタイムズ』のCMで〝トヨタの顔〟だった俳優の香川照之が性加害でバッシングを浴び、世界的不買運動の危機にある。そこで、キャラが近い前澤氏と清純なイメージの〝二刀流〟大谷翔平が所属するエンゼルスに着目したのだ。

「トヨタが独自にメジャー球団を持つことは、敵を作るため、販売戦略上難しい。ですが、テレビやWEBを通じてメディア風に新型EV車や環境への取り組みを宣伝することはできます。トヨタが孫氏に相乗りする形でエンゼルス経営に参画する可能性は十分にあります」(同)

モレノ氏がエンゼルスの売却額を約25億ドルと強気に設定しているのは、大谷がチームに残ることを前提にしているから。今オフにトレード、あるいは来オフにFA移籍となれば、買い叩かれるのは必至。その点、前澤ファンドへの売却なら残留の可能性が高く、守備よくテイクオフできるのだ。

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