社会

SNSを活用する税務調査~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

SNSは多大な利得を生み出すが、不特定多数の人間に見られることでのリスクもある。

「実はSNSをチェックしているのは、悪意のある人間や犯罪者とは限らない。国税局や税務署も、しっかりチェックしています。有名な『青汁王子』の脱税事件も、もとはと言えば豪華マンションや高級外車、競走馬の保有などを披露したSNSを国税がつかみ、東京地検特捜部に告発されて逮捕に至ったのです」(元税務署職員)

“準備調査”の段階でSNSを確認

税務当局の手順は、自慢げなSNS投稿から「無申告」や「申告漏れ」を疑い、その後、書類などの「机上調査」を始める。だからといって即「税務調査」が行われるわけではない。

「調査官は、まず申告書や帳簿などの書類を細かくチェックします。次に疑わしい点があると『準備調査』に入る。この段階で最近はSNSのチェックを行うのです」(同)

準備調査では、家屋の増改築や土地の使用状況などを確認する「外観調査」や、近隣住民に聞き込みを行う「内偵調査」を実施する。

派手なパフォーマンスが話題を呼ぶSNSだが、人に疑われるような言動は慎まなければならない。

あわせて読みたい