(画像)Krakenimages.com / shutterstock
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日本が『健康寿命世界ランキング』1位“長生きしよう”という意欲を持つことが大事

9月19日は「敬老の日」。日本は健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間、健康寿命が男女平均74.1歳(WHO発表、世界保健統計2022年版)。これは世界1位で、2位はシンガポール73.6歳、3位は韓国73.1歳だ。


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「長生きしようという意欲を持つことが大切です。そのためには〝生きがい〟が必要です。私には医学部に通う孫娘がおりましてね。彼女が『お爺ちゃんと一緒に診察したい』と言ってくれまして、それを楽しみに頑張っています」


こう語るのは、山梨大学医学部名誉教授の田村康二氏である。


「人によって生きがいは異なります。まず自分の生きがいは何か、思いを巡らすことが必要です」(同)

リスクを減らすための工夫が必要

田村氏は、糖尿病と高血圧の持病がある。

「エクササイズと食事療法を行いながら、毎日の生活を楽しんでいます。高齢になると、甘いものに目がなくなる人もいますが、私のような糖尿病の人はどうするか。ヒントになったのはマラソン選手の高橋尚子さんでした。彼女、現役時代は太るため甘いものを禁止されていましたが、許されていたのが羊羹。羊羹は小豆を主体とした餡を型に流し込み寒天で固めた和菓子。寒天は低カロリーで原料は海藻です。トコロテンもいい。食生活を制限されている人は、工夫をすることが大切ですね」(同)


国立医療研究センターによると、禁煙、節酒に努め、食生活は食物繊維を多く摂ることが、ガン予防に繋がるという。


「私自身はタンパク質を摂取するため、大豆がいいので豆腐をよく食べています。それと、忘れてはならないのは米食の扱いです。フランスなどでは、2歳未満の子供に米を食べさせてはならないことになっている。それは米にわずかながら水銀が含まれ、将来、認知症に繋がる可能性があるからです。高齢者も米を食べすぎると、認知症を発症するかもしれない。老年医学では、米の食べすぎはリスクファクターになっています。私は、米を食べる時は茶碗に半膳程度にしています」(同)


目指せ健康寿命100歳。