両国国技館 (C)週刊実話Web
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角番大関・正代「秋場所」も期待!? 先場所3連敗後の好成績“V字回復”した理由

後から引っかかっていた謎が解け、「なるほど、そうだったのか」とスッと腑に落ちることがある。これもその1つだろう。


7月の大相撲名古屋場所、カド番大関の正代が、いきなり3連敗スタートを切ったが、4日目からまるで別人のように勝ち続けて二桁、10勝5敗の好成績を挙げ、窮地を脱した。優勝した逸ノ城が12勝3敗だから、あと2勝で優勝ラインに届いたことになる。


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「初日からの連敗がもったいなかった。あれがなかったら…」


後日、名古屋場所をこう振り返った正代は、そう言って唇を噛んでいたが、周囲の驚きようは尋常ではなかった。どうしてこんな奇跡のような起死回生が起こったのか。その理由が8月末、稽古を公開したときに判明した。


「やっと、できることになりました」


正代はそう前置きして、秋場所後の10月23日に大関昇進披露パーティーを開くことを明かしたのだ。


「この種のパーティーは昇進して1場所たったあたりで開くのが通例です。それが2年も過ぎ、もう董が立ってから開くのは、コロナにたたられたこともあるが、ひとえに肝心な正代の成績が安定しなかったことが原因です」(大相撲担当記者)

やっと昇進披露実施に向けての準備を

何しろ新大関の場所で左足首を痛めて途中休場したのをはじめ、大関在位11場所中、4場所も負け越し。二桁勝ち星を挙げたのは、先場所を含めてたった2場所だけ。これでは、とても胸を張って祝宴など開けるはずもない。

「横綱、大関の昇進披露パーティーは、一種のご祝儀集めの場。力士の懐には数千万円の金が入ります。正代は、まだ引退後に備えた年寄名跡を持っていませんから、金はノドから手が出るほど欲しいはず。大関から落ちて昇進披露パーティーは開けません。先場所は3連敗スタートで、やっと尻に火がついたんですよ。パーティーをやるならカド番を脱した今のうち。これが10月に決めた一番の理由じゃないでしょうか」(相撲協会関係者)


これで正代は、9月11日から始まる秋場所を負け越しても大丈夫?