今年10月31日と11月1日に、歌舞伎座で『十三代目市川團十郎白猿襲名披露』に臨む市川海老蔵が密かに心を乱しているのが〝毛〟にまつわる悩み。海老蔵と共に八代目市川新之助襲名をお披露目する息子・堀越勸玄くんの相手役が、なかなか決まらなかったからだ。
「12月5日から始まる『十二月大歌舞伎』に史上最年少で『毛抜』に挑むことが公表されているが、3カ月を切って、やっと共演者が発表されたんです。市川宗家の成田屋にとってこの『毛抜』は歌舞伎十八番の演目の1つ。配役ともなれば、それは重要なウエートを占める」(梨園関係者)
看板芸を汚す恐れもある…
結論からいえば、実際のところ配役はいくらでも存在したという。しかし、そう簡単には話が進まなかったようだ。
「『毛抜』はかなりの難役。團十郎家の海老蔵が30歳、中村獅童が32歳、片岡愛之助が40歳、松本幸四郎は43歳で演じている。わずか9歳の勸玄くんが演じるなんて正気の沙汰じゃない。下手に共演したら、名のある役者は自分の看板と芸を汚してしまう可能性がある。おそらく勸玄くんの『毛抜』は学芸会に毛が生えたようなもの。当然、大金を積まれても二の足を踏んだわけです」(同)
一説には共演する歌舞伎役者に対し、破格の1000万円という額が提示されたという話も。
「今回ばかりは海老蔵も傲慢でいられなかった。そもそも海老蔵自身も毛に悩まされている。生え際がどんどん後退しているにもかかわらず、最近は以前の坊主頭を止めて髪を伸ばし始めた。その結果、余計に髪の毛の後退具合が分かるようになってしまったんです。最近は関係者の間でどこまでが〝おでこ〟なのか…と密かに話題になっています」(事情通)
海老蔵にとっては『毛抜』で悩んだ結果、〝毛抜け〟のオチが待っていたとは…。
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