8月27日から28日にかけて放送された『24時間テレビ45 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が世帯平均視聴率13.8%(ビデオリサーチの調べ)で歴代29位だったことが判明した。昨年の12.0%から1.8ポイントも上昇。しかし、上向いた視聴率とは対照的に局内は沈滞ムードに覆われているという。
「表向きには視聴率も復活し『24時間テレビ』が日テレの看板番組であることを改めて示すことに成功した。だが、課題はいくつも見つかった。それらを解決しないと来年の番組開催は難しいものになる」(事情通)
その1つが、新型コロナウイルス感染症対策。今回、3年ぶりとなる有観客放送やチャリティーマラソンの復活など、通常の編成と遜色のない制作体制が組まれる中、スタッフらはコロナ対策に疲弊したという。
「核となる制作スタッフらに対してフェイスマスクに手袋、簡易型空気清浄機の携帯を義務付けた。さらに、メインのタレントに接する幹部局員らには、連日のごとくコロナ抗原検査を実施。この対策費だけで数千万円規模になる。それでも、大きな声では言えないが、コロナに感染するスタッフはいたようだ」(同)
ウクライナや節電…募金額にも影響か
さらに、懸念されているのがエネルギー対策。
「ロシアによるウクライナ侵攻の影響で来年も節電を余儀なくされる。社内は基本、27度に設定されているものの、超高層ビルのため蒸し暑い。来年もこの状態だと、優秀なスタッフが続々と去っていきますよ」(テレビ局関係者)
そして極めつけが、『24時間テレビ』の存在意義となっている募金額の減少。番組終了時点で発表された募金額は3億1819万4209円。これは昨年比で1億円以上もダウンしているのだ。
「11月には最終的な金額が集計され発表されるが、ユーチューバーのヒカキンが2020年に『Yahoo!基金』と共同で行った『命を守る人を支えたいコロナ医療支援募金』の寄付総額は約3億7061万円。番組終了時の募金額ではあるが、YouTubeに負けている。毎年秋には募金の総計が計上される。今年度は昨年を下回る可能性が大きいだけに、かなり厳しい状態だ」(前出・事情通)
救いようがない話だ。
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