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『マッチングアプリ』トラブル多発でもう疲れた!? 結婚相談所の会員数が急増中

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コロナ禍で会食や合コンなど「出会いの場」が減少し、婚活ビジネスの需要が高まっている。

ここ数年、好みの異性とオンラインで気軽に出会える「マッチングアプリ」が、婚活ツールの1つとして普及してきた。しかし、「プロフィル写真が加工されていて別人だった」「危険な目に遭いそうになった」といったトラブルも多く、マッチングアプリに疲れた20〜30代が、婚活の主戦場を結婚相談所にシフトしている。

「真剣に結婚を望む方が結婚相談所を選択するようになり、お見合い成立件数や成婚数が急増しています」(結婚カウンセラー)

最近では、仕事優先で婚期を逃した高収入のキャリアウーマンが、〝専業主夫〟候補を探しに結婚相談所に入会するケースもあり、逆玉のチャンスもあるそうだ。

今の若者にお膳立てが必要!?

婚活サービス大手の『IBJ』が運営し、全国約3400社の結婚相談所が加盟する『日本結婚相談所連盟』によると、2021年における20代の入会者は18年比で5割も増加したほか、22年7月時点の入会者数が初めて8万人を突破したという。

「マッチングアプリは自分で相手を見つけて、面識がない人と何度もメッセージのやり取りをしなければならないが、結婚相談所は仲介人に相談しながら婚活を進められるので、費用対効果が高いのです」(婚活コンサルタント)

国立社会保障・人口問題研究所が公表した統計によると、50歳までに一度も結婚しない人の割合を表す「生涯未婚率」は、20年で男性が28.3%、女性が17.8%と右肩上がりで増えており、今後はさらに上昇する見通しだ。

コロナ対策でマスクを着用したままお見合いをして、交際を始めた後に初めて素顔を見たという珍事が多発しているそうだが、出会いからデートまでお膳立てしてくれる結婚相談所は、恋愛に消極的な今の若者に合っているのかもしれない。

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