大西結花 (C)週刊実話Web
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女優・歌手/大西結花インタビュー〜デビュー40周年“配信アプリ”でライブ配信してます

80年代に大活躍したアイドル・大西結花。斉藤由貴、南野陽子に続く『スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇』(フジテレビ系/1986年放送)では、風間三姉妹の長女役を演じて一世を風靡。


2019年には、4年ごとに行われてきた三姉妹コンサートを開催。順番的には来年が4年目となるのだが、コロナ禍を迎えて果たして…? また、来年はデビュー40周年の節目。記念の年を目前に控えた近況と、三姉妹コンサート実現の可能性を聞いた。


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――今年でご結婚11年目。17歳も年下の旦那さんとは「コロナ離婚の危機」などはありませんでしたか?


大西 円満とか不仲の基準がよく分からないんですけど、年齢差があることでかえってうまくいってるような気がします。お義母さんとの年齢の方が近いので、カラオケの趣味とかも意外と合うんですよ。「それは母がよく歌っていたから知ってる」みたいな。正直、結婚して1年経った時に「これで〝スピード離婚〟といわれなくてよかった」とホッとしたのは事実ですけどね(笑)。


――コロナ禍で何か新しく始めたことなどはあるのでしょうか?


大西 個人的なことで言えば、梅酒を作ったりパウンドケーキを焼いたりと、みなさんがやってるようなことを新しく始めました。芸能活動で言うと、1年ほど前からライブ配信の『ポコチャ』というのをやっています。YouTubeみたいな編集も必要ないし、好きな時に好きなところから配信できるのが楽しいんです。もっとも、最初は「なにそれ!?」という感じで、アプリはダウンロードしたけれど、放ったらかしだったんですけどね。


――やることになったきっかけはなんですか?


大西 コロナ禍の前は、私の誕生日やクリスマスの前後に必ずライブを開催していたんです。それができなくなって、ファンの方とはSNSでの交流だけ。「ああ、今年もまた会えなかったなぁ」と考えていたところに友人が「ポコチャならカラオケ機能もあって歌えるし、ファンの人と(チャットで)話すこともできるよ」と言われて、ダウンロードしていたのを思い出したんです。7月の誕生日が近かったので、ポチッと押してみたのが最初。「これって、見えてますかー?」と聞いたら「見えてますよー」って。

カラオケ曲目リストは0曲…

――どれくらいのペースで配信をしていますか?

大西 最初はいただいたコメントを基にお話しするだけだったのが、徐々に歌を披露するようになったりして、今は月の半分以上はやっています。3日間続けてやったこともあります。場所を問わないので、レストランで壁をバックにやったり、公園や止まっている車の中など、どこでも始めちゃうんです。先日は(西村)知美ちゃんとランチをしていて、「これ知ってる?」と話しながら、「大西結花でーす」「西村知美でーす」って、10分くらい共演配信しちゃいました。


――カラオケでは自分の歌も歌ったりするのでしょうか? 『スケバン刑事Ⅲ〜』の挿入歌『シャドウ・ハンター』とか。


大西 ところが、カラオケの曲目リストにないんですよ。それどころか、私の持ち歌は1曲もなし(笑)。(浅香)唯ちゃんですら3曲しかなかったので、リクエストをいただいても叶えてあげられないのが残念で…。代わりにユーミンや中島みゆきさん、アニソンなどを披露しています。


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――コスプレはされないんですか? 「折り鶴の結花」がセーラー服で歌ったら盛り上がるのに…。


大西 それは…これまでもないし、この先もない方向です(笑)。以前開催した三姉妹コンサートの際に「セーラー服は着るんですか?」と方々から期待されたことから、予定にはなかった衣装として作って着ることにしました。評判はご想像にお任せします(笑)。決して自ら進んで着たいわけではないです(笑)。


――来年は順番的に三姉妹コンサートの年ですが、準備はされていますか?


大西 これまでが偶然4年ごとになっていますが、今はコロナ禍なのと、中村由真ちゃんはアメリカ在住で当面帰国の予定はないそうなので、来年というのは微妙かもしれないですね。


――中村さんや浅香さんとの交流は、どんな感じで行われているんでしょう?


大西 LINEグループがあるので、そこではマメに連絡を取り合っています。アメリカのワクチンや薬の事情を聞いたり、互いの健康に気を使ったり。主に情報交換ですね。

写真集で脱いだ本当のワケ…

――1984年にテレビドラマ『家族の晩餐』(日本テレビ系)のヒロインオーディションに合格されて女優デビュー。来年は40周年になりますね。

大西 もう、そんなになっちゃいますかぁ。当時の共演者がすごい方ばかりでしたから、うまくやろうなんてこれっぽっちも考えず、とにかくセリフを間違えないことに必死でした。


――メインキャストが倍賞美津子さん、山城新伍さん、平田満さん、藤間紫さん、由紀さおりさん、加賀まりこさん…確かに錚々たる顔触れですね。


大西 私だけがド素人ですよ。なのに、みなさん本当に温かくて、休憩の合間にセリフ合わせをしてくださったり、ねぎらいの声をかけてくださったりして、感謝しかありません。


――最後にどうしても聞いておきたいのが〝借金返済ヌード〟といわれた写真集について。今もご自宅には保管されてますか?


大西 キチンと本棚に…という感じではないですが家のどこかにあると思います。


――所属事務所の社長が借金苦で失踪、多額の負債を肩代わりするためにヌードになった…といわれました。


大西 でも、事実は違うんですよ。そもそも社長が失踪した原因も知りませんでしたし。当時は給料制で、天引きされていたはずの家賃や税金が4年間も支払われてなかったんです。それを払うハメになっただけで、「借金の肩代わり」ではありません。写真集の話も、最初は「グラビア付きエッセイ集」ということでOKしたのですが、現場で見た絵コンテが毛皮を着た裸の女性で、とても綺麗だったんです。「これはいい」と閃いて、このイメージ通りでいきましょうと。カメラマンさんとは「このタイミングで脱いだら、借金返済のためといわれるよね」と笑い合ったくらいです。これは私の閃きで受けた仕事なので、〝借金返済ヌード〟の枕詞はやめてくださいね(笑)。
◆おおにしゆか 1968年7月6日生まれ。大阪府豊中市出身。温泉ソムリエ、ハーバルセラピストの資格を所持。 アメーバブログ『Yuka Onishi』、ツイッター@yuka_onishi