8月30日に91歳で亡くなった旧ソビエト連邦最後の最高指導者・ゴルバチョフ元大統領に「暗殺説」が飛び交っている。
〝ゴルビー〟の愛称で親しまれたゴルバチョフ氏は、1985年にソ連共産党書記長に就任。「ペレストロイカ(改革)」や「グラスノスチ(情報公開)」政策でソ連の政治、経済の改革を断行。また、アメリカとの軍縮協議も進めて東西冷戦を終結に導き、1990年にノーベル平和賞を受賞した。
アメリカのバイデン大統領は「驚くべき先見の明を持った人物だった」との声明を発表し、イギリスのジョンソン首相も「私は悲しい。勇気と誠実さを私は常に称賛してきた」とツイート。国連のグテーレス事務総長は「卓越したグローバルリーダーであり、徹底した多国間主義者、たゆみなき平和の擁護者を失った」と、その死を惜しんだ。
葬儀にも参列しなかった
そんな中、ロシアのプーチン大統領はゴルバチョフ氏の家族らに弔電を送り、「深い哀悼の意」を表明。花輪は送ったものの葬儀には参列しなかったのだ。
「プーチン氏は、かねてゴルバチョフ氏を批判しており、特に〝ソ連崩壊〟についてはかなり否定的な態度をとっていた。ゴルバチョフ氏も、亡くなる1ヵ月前にロシアの現状に憤慨。『自身の生涯をかけた仕事をプーチン大統領に台無しにされた』と、親しい友人に明かしていたそうです」(国際ジャーナリスト)
こうした2人の関係に、ネットの〝陰謀論者〟が反応。「ゴルバチョフ氏暗殺説」が語られているというのだ。
《プーチン大統領は自分に反目する分子はことごとく消してきた。ついにゴルビーも…》
《プーチンにしてみればいくら老いたとはいえ、ゴルバチョフ氏は目の上のたんこぶ。もしかしたらKGBを使って暗殺したのかもしれないな》
《ゴルバチョフ氏はウクライナ侵攻も否定してたからね。プーチンが手を掛けた可能性は大》
《91歳だから年齢による死だとは思うが、もしかしたらプーチンがとどめを刺した可能性も否定できない。何でもありなのが〝恐ロシア〟》
プーチン大統領なら「やりかねない」と思わせるところが怖い。
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