
『珈琲店タレーランの事件簿8願いを叶えるマキアート』著者:岡崎琢磨~話題の1冊☆著者インタビュー
岡崎琢磨(おかざき・たくま) 1986年、福岡県生まれ。京都大学法学部卒業。第10回『このミステリーがすごい!』大賞で最終選考に残った『珈琲店タレーランの事件簿また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』(宝島社文庫)で2012年デビュー。同書は、第1回京都本大賞に選ばれた。スリーピースバンド『譫言(うわごと)』のメンバーとしても活動中。――実家はお寺で、バンド活動もしているとか。小説を書こうとしたきっかけは何だったのですか?【関連】『熔ける 再び そして会社も失った』著者:井川意高~話題の1冊☆著者インタビュー ほか
岡崎 もともと音楽で食っていきたいという思いが強く、就活を1秒もしないまま大学を卒業してしまいました。お金がないので実家に戻り、当時人手不足だった父方の実家の寺を手伝うことに。しかし、楽器を弾いたり歌ったりといった、音を出す活動ができなかったので、本を読み始めたところハマったんです。小説なら1人でも作れると思い、最初からプロを目指す覚悟で書き始めました。
――本書でシリーズ累計250万部を突破しましたね。そもそも『タレーラン』シリーズは、どのようにして生まれたのでしょうか?
岡崎 新人賞投稿時代、矢継ぎ早に新作を書いていたので、常に次回作の設定を考えていました。横溝正史ミステリ大賞の最終候補作に選ばれた『季節はうつる、メリーゴーランドのように』(角川文庫)を執筆した際に初めて「日常の謎」というジャンルに挑戦し、適性を感じました。
日常の謎が繰り広げられる舞台装置を模索していたところ、たまたま現職のバリスタさんとお話しする機会があり、客が喫茶店に持ち込む謎をバリスタが解くスタイルはどうか、と。そこから、連作短編に仕立て上げたのがデビュー作となりました。
この作品はライフワークにすべき
――今回は10周年記念作品となります。何か意識したことはありますか?岡崎 何よりも、シリーズを読んでくださった読者の皆様へのお礼です。デビュー作があれだけ多くの方に読まれ、シリーズ化しなければ、この10年の生活は考えられませんでした。普段は新作を書くたびに作家としての挑戦を意識していますが、それよりもこの作品は読者の皆さんに「このシリーズを読んできてよかった」と心の底から感じてもらえる作品になることを第一に優先して書き進めました。結果、目指した通りの作品になったと確信しています。
――シリーズは今後も続いていくのでしょうか?
岡崎 実は8巻を書き上げるまで、もうこのシリーズは先が長くないと考えていました。でも今では考えが変わってきています。作中で登場人物たちが成長しているのと同様、僕自身もこのシリーズとともに年を重ねていく、言わばその歩みを記録するような、ライフワークにすべきではないかと。読者の皆様には、何年かに1回会うだけの、でも会えば絶対に楽しい時間を過ごせると分かっている友達くらいのお気持ちで、のんびり続刊をお待ちいただけますと幸いです。
(聞き手/程原ケン)
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