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壮絶いじめ体験をバネに成功を掴んだ有名人たち「芸人」「格闘家」「ヤクザの親分」まで

Vladimir Gjorgiev
(画像)Vladimir Gjorgiev/Shutterstock

夏休みなどの長期の休み明けに不登校に陥る児童の問題が、新学期のたびに報じられている。その原因の多くは、やはり「いじめ」だ。

大人になって才能を発揮し、華やかな世界でスポットライトを浴びる有名人たちにも、学生時代に壮絶ないじめを経験した人たちがいる。

お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二は、小学生の時代から中学にかけて被害に遭っていたという。

「クラスの中で一番背が小さかったため、いじめが始まり、後ろの席の生徒から背中を彫刻刀で刺されたり、30人ほどの生徒が並んで面罵されたりしたこともあったそうです。しかも、教師が斉藤へのいじめに加担するような行動をとったことで、自殺まで考え、すんでのところで兄に止められた。抱きしめてくれた兄もいじめられていたそうで、教師だった親には内緒にして我慢しようと諭してくれたと明かしています」(芸能記者)

人を笑いで幸せにする職業だが、斉藤以外にもいじられた過去を持つ芸人は多い。

「三四郎の小宮浩信やハライチの澤部佑、霜降り明星のせいやなども、学生時代にいじめに遭っていたことを告白している。意外なところでは、ロンドンブーツ1号2号の田村淳。どちらかといえば逆のイメージが強いが、子どもの頃はいじめられる側だったといいます。いじめを克服するため、明るいキャラを演じ、それをバネに芸人を志すパターンが多いように感じますね」(同・記者)

オタクを“武器”に億万長者に

いじめに反発し、その道を極めるという意味では、格闘家にもいじめられた過去を持つ者が多い。

「ボクサーの辰吉丈一郎や内藤大助、K-1ファイターで空手家の角田信明などが典型。柔道の父・嘉納治五郎も幼少期のいじめが原点だとされています。実は、有名なヤクザの親分なども子どもの頃はいじめられていたという人物が多い。やられっぱなしはダメだと一念発起し、格闘技などを習得。ガチンコの殴り合いなどを挑んだ結果、勝ったことで立場が逆転し、不良になったり、そのまま格闘家になったりするケースもあるんだ」(同・記者)

いじめられたことで、後に才能が開花するとケースには、しょこたんこと中川翔子も当てはまる。漫画やアニメ、ゲームが大好きだった中川は、いわゆる「オタク」という理由でいじめに遭っていたが、タレントになった現在では、それを〝武器〟に仕事を獲得。芸能界でも独自のポジションを築いている。

2019年には、『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』(文藝春秋)を上梓。30代半ばで披露した水着動画でブレークし、写真集がバカ売れして億万長者になっても、いじめを受けている子どもたちに「生きていれば必ずいいことがある」とメッセージを発信し続けているのだ。

「安達祐実や芦田愛菜といった子役出身はもとより、端正なルックスで人気の芸能人たちも、逆にそれを理由にいじめられていた経験も持つ者が多い。それをバネに成功を掴むという意味では、芸能界にはかなりの確率でいじめられっ子がいるんです」(前出・芸能記者)

斉藤は、いじめられていた過去を明かしたところ、昔の同級生から連絡があり、「名前は出さないでくれ」と言われたそうだが、「その人は一瞬で忘れるかもしれないけど、いじめられている側は一生忘れない。僕は一生恨んでいます。自分がやったことを後悔して、これからは人を傷つけずに生きていくんだという気持ちを持ってくれたらすごくうれしい」と語っている。

当事者たちの言葉は重い。

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