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吉本興業・日本最大級の“お笑いフェス”大盛況!創業110周年の意地を見せつけた

なんばグランド花月
なんばグランド花月 (C)週刊実話Web

吉本興業が12年ぶりに開催した日本最大級のお笑いフェス『LIVE STAND22-23 TOKYO』(8月19日〜21日、幕張メッセ)が、延べ約2万5000人の来場者を集め、大盛況のうちに幕を閉じた。

「東京には太田プロをはじめ、お笑いに参入したワタナベエンターテインメントやサンミュージックなどの大手プロがありますが、大規模なライブを開催する力はない。3日間で373組745人が出演したライブスタンドの成功は、いまの吉本の底力を見せつけました」(演芸ライター)

吉本が東京に拠点を持つ契機になったのは、1980年代に巻き起こった漫才ブーム。この旋風に乗じて赤坂に東京連絡所(後の東京本社)を設置した。吉本興業ホールディングスの大﨑洋会長が述懐する。

「入社3年目に上司に呼び出されて〝お前、東京へ行くか?〟と言われ、わけの分からないまま〝行きます〟と返事してしまった。横山やすし・西川きよしのマネジャーだった上司の木村政雄さんと2人で東京に来たんです。テレビ局や周囲の人からは白い目で見られましたね」

当時を知る民放テレビマンが続ける。

「現在も芸能界に君臨している大手プロの重鎮らに〝東京に来るな〟〝東京から出て行け〟といったイジメを受けていた。テレビ局には〝吉本の芸人を使うな〟と圧力もかけた。木村さんや大﨑会長が散々な目に遭ったのは事実です」

何度苦境に立たされても…

在京の大手プロの嫌がらせや圧力に屈せず、吉本は新宿、渋谷、神保町、有楽町に劇場オープン。また、吉本総合芸能学院の東京校を開校(1995年)して、首都圏出身のお笑いタレントを次々に育ててきた。

東京で快進撃を続ける一方、吉本にとって会社を揺るがすスキャンダルも相次いで起きた。07年の創業家VS経営陣のお家騒動、2011年の島田紳助の暴力団親密交際による芸能界引退、19年の宮迫博之らをはじめとする芸人たちの闇営業問題…。

「その都度、苦境に立たされたが、乗り切った」(同)

創業110周年を迎えた吉本。お笑い界では敵なしだ。

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