(画像)Master1305/Shutterstock
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新変異株『ケンタウロス』感染力は『BA.5』の3倍以上!? 年末の脅威となるか

WHO(世界保健機関)が集計した新型コロナ感染状況によると、8月14日までの1週間で日本の新規感染者は139万5301人と4週続けて世界最多、死者数も1647人とアメリカに次いで2位となった。


公衆衛生が専門の医師で作家の外岡立人氏が言う。


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「確かに、この1カ月を見ても日本の死者数などは多い。欧州やオーストラリアに比較して、増えているのが気になります」


東京大学医科学研究所の佐藤佳教授が主宰するグループは、オミクロン株の『BA.2』と第7波の主流『BA.5』の特徴をそれぞれ再現したウイルスを作製し、培養細胞に感染させて増え方を調べた結果、24時間後、『BA.5』のウイルスは『BA.2』よりも34倍増殖していたという。

オミクロンはパンデミック!?

WHOは「『BA.5』は『BA.2』と比べて重症度が変化しているという証拠はない。複数の国で、感染者数が増えたため、入院や集中治療室での治療に至った人の数、それに亡くなる人の数が急増している」との見解を示している。

「経済最優先の日本社会は、いまイライラしているように見えます。ツイッターを見ると『オミクロンって、ホントにパンデミックなのか』という不満も述べられている。NHKなどのメディアは、感染者数は報道するが〝中身は国民が判断しろ〟と詳しく解説しない。専門家もそんな調子です。オミクロンの後遺症は深刻ですよ。治ったものの、だるい、心臓がドキドキするといった症状や合併症が延々と続く。中には、一生続くこともあるようです。国は、どのようなものがあるのかオミクロン全体を確認する必要があります」(外岡氏)


オミクロン株の新変異種『BA.2.75』は、通称「ケンタウロス」と呼ばれ、感染力は『BA.5』の3倍以上ともいわれる。果たして、ケンタウロス株は〝第8波〟を起こすのか。


「今年6月にインドで確認されたケンタウロスは、これまでのワクチンを打っても感染予防効果は3分の1。すでに国内で感染者が報告されている。年末に向け感染拡大する恐れは十分ある」(サイエンスライター)


終息は、まだ見えない。