日本テレビ本社(C)週刊実話
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『24時間テレビ』が“差別”容認?すぎやまこういち氏の半生ドラマ化に批判相次ぐ

8月27日から28日にかけて放送される日本テレビ系夏恒例のチャリティー番組『24時間テレビ45』で、昨年亡くなった作曲家・すぎやまこういち氏の半生がドラマ化されることが発表された。


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発表があったのは25日の夜。主人公となるすぎやま氏役は安田顕が務め、代表作である『ドラゴンクエスト』のテーマ曲がいかにして生まれたかも描かれる。また、会場となる東京・両国国技館では、吹奏楽やマーチングバンド部の生徒約40名が、女優・波瑠の指揮で「ドラゴンクエスト」メドレーも生演奏する予定だ。


いずれも、すぎやま氏を讃えるようなプログラムだが、ネット上ではこれに対し、
《音楽は素晴らしいものを残した 思想は残念過ぎる》

《あれだけの極右思想をどう表現するんだ? 番組の趣旨と全く合わないでしょ》


《杉田水脈とのやり取りや稲田朋美の応援歌を作曲した経緯をちゃんと流せよ》


《改憲推進団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」代表発起人としてのエピソードもちゃんと描くんだろうな?》


《寛容の極地をテーマにしている24時間テレビで 不寛容の極地である極右思想の人間を特集する意味が分からん》


《24時間テレビで扱うべき人物ではないのでは?》
などと、批判的な意見も目立っている。どうやら、生前のすぎやま氏の発言や行動が番組テーマにそぐわず、追悼するのはいかがなものかとの認識が広がっているようなのだ。

番組テーマ“多様性の尊重”はどこへ…

これほどに問題視されるとは、生前のすぎやま氏は一体どんな思想を持っていたのか。

「2015年7月、すぎやま氏は保守系放送局『チャンネル桜』の番組で、現在の自民党・杉田水脈議員と対談しました。杉田議員といえば、18年に『新潮45』へ寄稿した〝LGBT差別論文〟が猛批判を浴びましたが、当時も『生産性がない同性愛の人たち』『これは差別じゃないんです。区別なんですね』などと問題発言を連発。そして、すぎやま氏はこれに『区別、うん』『正論ですよ』などと賛同した他、『ガンガン発言してブログが何度も炎上するように書いてください』と、あおることまでしたのです」(フリージャーナリスト)


これはあくまで氷山の一角にすぎないが、こうした発言は、「24時間テレビ」の目的や趣旨からは相反するものだろう。


「『24時間テレビ』といえば、チャリティーを通じて障がい者福祉への理解を促進し、差別への偏見を払拭する一大啓蒙イベント。いわば〝多様性の尊重〟は番組の根幹をなすテーマですから、これを真っ向から否定していたすぎやま氏を英雄的に扱うなど、批判も当然な矛盾に他なりません」(テレビ雑誌編集者)


話題性さえあれば、テーマとの矛盾などどうでも良いのだろうか。