「お詫びに足を踏んでほしい」「○○ちゃんの止まり木のような存在でいたい」などと、女性職員に対してセクハラ行為を繰り返していた千葉県市原市の市議が問題になっている。
市のハラスメント防止対策委員会は、現役市議による職員へのセクハラがあったとして7月14日、議会に報告書を提出。田尻貢議長は、この市議から事情聴取したことを明らかにした。
問題視されているのは、岡泉市議(56)。前の市議会議長も務めた人物だ。
報告書によれば2020年9月から今年3月ごろまで、市の女性職員Aさんに対して、執拗に携帯電話の番号を聞き出し、食事や行楽地(見学)に誘ったりしたという。仕方なく応じたAさんだったが、岡市議の行為はエスカレートする。
「Aさんを《ちゃん》付けで呼び、やめてほしいと文書で通告すると《機嫌を損ねたお詫びに足を踏んでほしい》と幾度も指示、懇願、強要し、踏ませたといいます」(取材記者)
男性にはパワハラで心身不調に
さらに《最近服装がエロい》などの性的発言のほか、公園に呼び出して新型コロナ検査キットなどを強引にプレゼントしている。
「その際《頼りにしてほしい》《何かと心配になっちゃう》《Aちゃんの止まり木のような存在でいたい》と言って髪を撫でたというから尋常ではありません」(同)
報告書では、このAさんへのセクハラとともに30〜50代の男性職員3人に対するパワハラにも言及しており、大勢の前で「あんた」呼ばわりされて罵倒された職員は、心身の不調で約1カ月の療養を余儀なくされた。
岡市議は「自身の未熟とおごりが招いたこと」と謝罪したが、「事実関係は肯定も否定もできない」と明言を避けた。9月の定例会で審議される見込みだが、呆れたハラスメント市議には厳正に対処してほしい。
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