
“不老不死”の可能性…人間は死を超越できるのか!? 最前線の研究が明らかに
人類の進歩はとどまるところを知らない。18世紀半ばに英国で起きた産業革命をきっかけに、科学技術は急激なスピードで発展を遂げてきた。それと歩を合わせるようにして、人類の寿命も着実に伸びており、主要な先進国の平均寿命は100歳の壁すら突破しそうな勢いである。
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では、このまま進化が続いた先に、人類は永遠の命、不老不死を実現することが可能なのだろうか。実は、すでに〝若返り〟は夢物語でなくなりつつある。
「人間の体は約60兆個の細胞からできており、これらの細胞が分裂を繰り返して若さを保っています。1つ1つの細胞の中に存在する染色体は、両端にキャップのような働きで自身を保護する『テロメア』という構造を持っている。細胞分裂のたびに染色体はコピーされますが、このテロメアだけはすべてコピーされることがなく、だんだんと短くなっていく。そして、テロメアが短くなればなるほど細胞分裂の頻度は減り、やがては分裂が不可能となる。これが〝細胞の老化〟です。しかし昨今、テロメアを復活させる技術が、世界中で次々と開発されているのです」(バイオ技術者)
細胞が20歳も若返った
研究者の間で〝命の回数券〟とも呼ばれるテロメアは、約60回の細胞分裂でほとんどが失われ、それ以上の分裂は不可能であるとされていた。しかし、2015年、米国ワシントン州シアトルに本拠を置くバイオ企業『バイオビバUSA』の女性CEO(最高経営責任者)、エリザベス・パリッシュ氏は同社で開発した技術を自らの体で試すことにより、細胞が20歳も若返ったと発表した。パリッシュ氏によれば、「テロメラーゼ」という酵素を生成する遺伝子組み換えウイルスを体内に注射したところ、短縮したテロメアが修復され、細胞年齢にして約20年分の伸びを見せたというのだ。だが、遺伝子治療には発がん性や心血管疾患との関連が指摘され、パリッシュ氏の実験に否定的な意見もある。
また、2017年には英国のエクセター大学とブライトン大学の共同研究チームが、ダークチョコレートや赤ワイン、ぶどう、ブルーベリーなどに含まれる化合物「レスベラトロール類似体」を老化した細胞に適用すると、テロメアが長さを取り戻し、細胞が若返るということを学術誌に発表している。
今後、バイオテクノロジーのさらなる発展により、老化と死のメカニズムが解明されれば、われわれは半永久的に朽ちることのない肉体を手に入れることができるかもしれない。
永遠の命という概念はさまざまであり、近年は寿命のある肉体そのものから脱却した「デジタル不死」の可能性が追求されている。
可能になってきた“デジタル不死”
デジタル不死とは、脳と意識(心)をコンピューターに移植して、肉体が滅んだ後も永遠の命を得ることだ。かねてよりSF小説や映画の世界で夢見られてきたことだが、こちらも徐々に現実味を帯びつつある。世界各国の研究機関や大学、IT企業などでは、意識をコンピューターにアップロードする「精神転送」の実用化に向けて、着々と実験が進んでいる。「電気自動車で有名なテスラ社のイーロン・マスクCEOが、脳とコンピューターを接続する技術の研究に出資したことが話題になりました。現在、一部の研究者たちは〝脳を完全にスキャンして、意識を肉体から切り離すことは不可能ではない〟と考えています。既存のコンピューターの性能ではまだ無理ですが、『ムーアの法則』(集積回路上のトランジスタ数が2年ごとに倍になるというもの)に従えば、実際に意識をアップロードするのに必要な容量を持つコンピューターは、30年以内に開発できるといわれています」(ITジャーナリスト)
人工知能(AI)研究の世界的権威である未来学者のレイ・カーツワイル氏は、2045年ごろに「技術的特異点(シンギュラリティ)」が到来すると予言しているが、この時期に精神転送が可能になると予測する学者もいる。現在からすると、わずか23年後だ。
「意識のアップロードさえ可能になれば、体の機械化のほうは段階的に実現しそうなので、いくらでも付け替えることができる。壊れた部分は修理するか交換すればいいので、われわれは半永久的に生き続けることができます」(同)
ただし、このデジタル不死は、新たにさまざまな問題を生み出すことになる。例えば、コンピューターに意識の部分まで完全にコピーすることが可能であれば、まったく同じ〝もう一人の自分〟を生み出せることになってしまうのだ。そうすると、自分が何人も同時に、同じ世界に存在することが起こり得るわけで、もしそうなった場合、本当の自分はどこの誰なのかという、非常にややこしい疑問が出てくる。
こういった観点から、デジタル不死に関しては否定的な意見があるのも事実で、そもそも肉体と意識を切り離してアップロードすることは、実現不可能であるとする研究者も多い。
現実は数時間でも体感的には数百年に
永遠の命に近いものを得る方法として、また別の可能性を提示する研究者もいる。それは、生物学的な永遠の命ではなく、感覚として限りなく永遠に近い体験をすること、つまり人間が感じる主観的な時間を伸ばし、現実よりも膨大な長さに変えてしまおうというアプローチである。「楽しい時間はあっという間に過ぎるのに、退屈な時間や苦しい時間はとてつもなく長く感じるものです。これは『時間の感覚』が、視覚や聴覚といったほかの感覚とは異なるからです。脳は感覚器官から多くの情報を受け取ると、意味をなすように整理をする。われわれが時間の感覚だと思っているものは、脳の判断に従って特定の形に整理された二次的な情報にすぎないのです」(脳科学者)
自動車事故の瞬間や高所から落下している最中など、人間は命に関わる事態が起きたとき、わずか数秒の出来事をスローモーションのように感じることがあるという。この実際に流れている時間とは違う、脳の判断によるもう1つの時間を利用すれば、現実には数時間、数日の出来事を体感的に数十年、数百年にすることができるのだ。ある意味では、永遠の命に近づいたとも言えるだろう。
映画『マトリックス』ではないが、眠っている間の時間を体感的に、永遠に近いほどの長さに変えてしまうことは、いまだ未知の部分が多いデジタル不死よりも、現実的であると考える研究者もいる。もちろん、その際にはただ眠っているだけではなく、これもまさに『マトリックス』のように、夢の中であっても現実のように過ごせなければ意味がない。
最近は夢をハッキングする研究も進んでいる。いずれ自身が事前に望んだ「楽しい仮想世界の舞台」の中で、現実世界に引き戻されることなく、半永久的にもう1つの人生を楽しめるようになるかもしれない。
果たして、人類が古代より夢見てきた永遠の命、不老不死は、いかなる方法で実現するのだろうか。
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