(画像)ViDI Studio/Shutterstock
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コロナ感染者数3週連続で“世界最多”…終わりなき変異株の出現で見えない終息

ついに世界一のコロナ感染国になってしまった日本。8月1日〜7日の1週間の新規感染者はWHO(世界保健機関)の集計で149万6968人となり、3週間連続で世界最多となった。11日には累計感染者数も1500万人を突破した。


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公衆衛生が専門の医師で作家の外岡立人氏が語る。


「昨年末、ワクチン接種の開始が遅れ、2回目ワクチン接種後から半年以上の空白期間があり、国民の集団免疫が低下していたのです。だから第6波ピーク後も感染者発生数の減り方が緩慢となっていた。そこへオミクロン株亜系統『BA.5』が入ってきた。かくして、日本は世界一の感染大国になってしまったんです。いま使われているワクチンはBA.5には効果がないと思います。現在のワクチン組成にBA.5スパイクタンパク質成分を追加してブースターワクチンを作成、修正ワクチンとして使用できるようにする必要がある。ファイザー社やモデルナ社は、秋以降にも出荷するそうです」

変異株の出現はエンドレス!?

現在、日本で準備されているワクチンは、オミクロン株BA.1と、それ以前のウイルス株に有効なもの。BA.5に効果があるかどうか定かではないのだ。

「米国食品医薬品局が要求しているワクチンは、製薬企業で製造途中です。遅れているという情報もある。懸念されるのは、改造ワクチンができるまでに、オミクロンとは別の、新たな変異株が出現することです。その変異株が主流となると、またやり直しになってしまう。また、コロナを感染症法上の第5類に分類する議論があるが、私はにわかには賛成し難い」(同)


アルファ(初期の報告・英国)、ベータ(南アフリカ)、ガンマ(ブラジル)、デルタ(インド)、オミクロン(複数国)…新たな変異株が出現するたび、それまでのウイルス株と置き換わって感染拡大を引き起こしてきた。この先、新たな変異種の出現はエンドレスに続くのか。


「その可能性もないとは言えないでしょう。ということは、社会全体の構造も変えていかなくてはならないかもしれない」(外岡氏)


ウイルスの変異は続く。