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坂口良子「いま好きな人は緒形拳さん」ショーケンと水谷豊も奪い合った魔性の女【週刊実話お宝記事発掘】

坂口良子さん
坂口良子さん (C)週刊実話Web

日本の経済がバブルに向かっていく1980年代、社会全体が活気に満ちあふれ、芸能界も今よりキラキラと輝いていた。そんな時代に生きた若者から圧倒的な支持を集めたアイドルたちの素顔に迫る。

●昭和57年3月18日号掲載『大学生、高校生、新入社員がシビれるアイドル』(6)年齢・肩書等は当時のまま

オチョボ口の両脇にエクボ。デビュー以来、少しも変わらない童顔。体は、二十六歳の脂がのり切った“成熟女性”の坂口良子。それが大学生に大モテで、つねに人気女優の上位を占めている。

一昨年、男性週刊誌に、バストトップがスケスケのセミヌードの写真が掲載されるや、大学生からものすごいファンレターが殺到したという人気ぶり。

二月五日から日本テレビでスタートした『田中丸家御一同様』では、これまでの“清純派”とは一変し、ズベ公役を演じ、二月九日放送の火曜サスペンス劇場『氷の女』では、強姦されて自殺した姉(萬田久子)の復讐を七年後に果たす犯人役だが、あおい輝彦とのベッドシーンを演じてみせ、ヤングファンは歯ぎしりするやら、股間を濡らしてしまうやら。

彼女自身は、「もう、恥ずかしくて」と、清純そうに顔を赤らめる。だが、「体の線がきれいなうちに、一人の女性として、思い出を残しておきたい」と一大決心。

昨年には世界的に有名なカメラマン、ジョージ・ハミルトンによるウイスキー会社のカレンダーで、身長一六四センチ、バスト八一センチ、ウエスト六〇センチ、ヒップ八九センチの見事なプロポーションを惜し気もなく、脱ぎっぷりもよく披露した。

なにしろ、ヒップのセクシーさはバツグンで、このカレンダーをみて、コーフンしている大学生が多いという。

「わたしって、顔が子どもっぽいので、いつも、三歳から四歳は若くみられてきました」(良子)

だから、二十六歳とはいえ、大学生のアイドルとして堂々とまかり通るわけだ。

国広富之と浮気?

一時、はなやかだった恋のウワサも、このごろは下火になった。

「わたしって、一度、恋すると、のめり込むタイプなの。だから、好きになるにも時間がかかるんです。いま、好きな人? 緒形拳さんなの。この前、スタジオで会ったら、一歩も動けなくなっちゃった。恋愛も仕事もこれからよ」(良子)

はなやかな恋といえば、ついこのあいだ、ミッキー・マッケンジーと結婚した水谷豊と同棲までした“仲”だ。

七年前の五十年、二人は東京・中野のマンションで、一緒に生活したことがある。

「好きなんだから、いっしょになったっていいじゃないのよ。愛ってのは言葉でなく行動よ。行動で、いかにそれを裏づけているかを知っているのは、このわたしだけ」と、言い放っていた。

周囲から「あれは、押しかけ女房の典型だね。こうと思ったら、突っ走る直情径行タイプ」と言われたが、五十一年二月に二人は別れた。

その原因は、二人のなかにショーケンこと萩原健一が割って入って、水谷から坂口を奪ってしまったからだといわれている。

だが、ショーケンも間もなく、理由はハッキリわからないが彼女から、身をひいた。

その後、坂口は、黒沢久雄の愛を受け入れた。ショーケンとの交際が続いているあいだにも、国広富之とも燃えたという話もあった。

「坂口良子の場合は、一見、そうは見えないんだけど、とても情熱的なところがある」(芸能評論家・藤原いさむ氏)

彼女自身、一度恋をすると、のめり込むタイプと認めているところ。

中国相法研究家の風摩人氏は、こう“診断”する。

「坂口良子の“感度”は、いちじるしくよく、特に性的ムードよりは、タッチで興奮していくタイプです。あのやや厚目の唇と、うるみがちの瞳から容易に連想できるように“女性自身”は、どちらかといえば、肉厚で狭少、ジュースはしたたるほど豊富です。ベッドでは、かわいい顔に笑みを浮べて、まるでドールのように振る舞うが、いざ高まると、大胆かつ感度豊かなラーゲでプレイを楽しむタイプ」

『田中丸家御一同様』では、主題歌『まるで少年のように』(作詞松本隆、作曲坂田晃一)を歌い、近くフォーライフからレコードも発売する。

女優になって九年で、「女優として、ようやく目覚めてきた感じ」と自己分析する良子。体からは、かつて激しく愛した男たちから得たものがにじみでている。

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