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古手川祐子「恋なんてハシカみたい」田中健は過去の人!? 早すぎた“恋人宣言”【週刊実話お宝記事発掘】

古手川祐子
古手川祐子 (C)週刊実話Web

今や大御所の女優や歌手たちにも、当然ながら「初々しいアイドル」だった時期がある。彼女たちのオトコ事情を、当時の『週刊実話』の記者たちは、寝る間も惜しんで追いかけていた!

●昭和56年12月24・31日号掲載『男運は悪いけどベッドは最高ヨ』(1)年齢・肩書等は当時のまま

東宝期待の若手女優・古手川祐子が、俳優・田中健と“恋人宣言”してから十カ月。それが早すぎたのか、それとも、人気者同士でデートするヒマもないのか“線香花火”のようで、その後、どう進展しているのか気になるところ。

田中健は、東京・中野にある古手川の家に行き、彼女の両親にも会っている。また、集団行動ではあるが、スキー旅行にも行き、「彼女とは、ぜったい結婚します」と、いい切っている。

が、一方の古手川は、この発言には、うれしさの半面、戸惑ったらしく、「こんなことになって、これから、どうしたらよいのかわからない」と、友人に悩みを打ち明けているともいわれている。

古手川が田中と親しく交際するようになったのは、昨年秋のテレビドラマ『夜の傾斜』で共演したのがきっかけだ。

田中は、「ごく自然に、スムーズに仲良くなった」と告白しているが、二人とも九州出身だったことも、二人が親しくなった理由でもある。

そして、ことしの正月、新潟県の塩沢スキー場へ、田中が所属する天路プロの社員ら十数人のメンバーと出かけたさい、古手川が加わり、一気に急接近した。

『夜の傾斜』で共演した大原麗子は、「よく三人で食事に出かけたけど、そういえば、確かにあの二人は、いつも仲良くしていましたね」といっている。

この二人の仲が表ざたになったのは一月九日。テレビの『奥さま8時半です』に出演した古手川が、司会の宮崎総子の、「まさか恋人はいないでしょうね」の質問に、思わず「私にだっていますよ」と答えてしまい、それがマスコミの恋人さがしになってしまった。

そして、二月四日、相手は田中健であることがわかり、田中は仕事場のNHKで、取材記者に古手川と交際中であることを認めた。

その翌日には田中が、次の日には古手川が“恋人宣言”した。もっとも多少、ニュアンスの違いがあった。

田中は、「ゼッタイ、彼女と結婚します」といい、古手川は、「まだそこまでは…。もう少し、仕事のけじめをつけてから考えます」とクールだった。

だが、あわてたのは東宝関係者だ。古手川は、東宝にしてみれば売り出しトップの“目玉女優”。それに、年齢も二十二歳で、山口百恵の穴をうめるのに十分の“金のタマゴ”。

東宝としては、二人の恋人宣言まではいいとしても、これが婚約、結婚となると困る。できるだけ、結婚を先にのばしたいし、宣言したからって、いま流行のテレビレポーターの目にとまるような、派手なデートはしてもらいたくないのが実情だ。

田中は若手のプレイボーイ

古手川は大分で生まれ育った。地元の高校へ通学の途中、たまたま化粧品店の店頭でみかけたモデル募集広告に興味を持ち、応募したところ、一万人を超す応募者のなかから見事に栄冠を勝ち得た。

古手川は、汚れを知らない女子高校生。化粧品のイメージガールとしてCMに登場するほか、映画『あゝ野麦峠』、テレビ朝日の『西部警察』で活躍する。

一方の田中は、歌手としてデビューしたがパッとせず、俳優に転向。映画『サンダカン八番娼館 望郷』で注目を浴び、その後、『青春の門・筑豊編』、『青春の門・自立編』の主演で青春スターとしての地位を確立した。

だが、スキャンダルは、かなり豊富。

『サンダカン八番娼館 望郷』で共演した高橋洋子と、『青春の門』では大竹しのぶと共演したが、役の延長スキャンダルも同時に露出させた。

なにしろ手が早く、彼に誘われると、断われない雰囲気を持っている。こうした一方で、奈美悦子、清水洋子との“交際”もウワサされ、とくに奈美の離婚の原因は、田中との“仲”だったといわれた。

芸能界でも、若手のプレイボーイというレッテルがはられていた。

「田中健は、いまや三浦友和、国広富之とともに、人気の青春スターだが、手の早さでは、この二人は、とても田中には太刀打できない。布施明の再来みたいなものだ」という人があるくらいだ。

「古手川は、すでに田中の手に落ちた」

彼の手練手管にかかっては、二十二歳の彼女はイチコロだというのだ。

「25歳までは結婚しません」

「石原裕次郎さん、渡哲也さんは、恋人ができたら、品定めしてくださるということなんですが、まだ連れて行っていません。正直、よき相談相手の域はでていませんし、二十五歳になるまでは、芸能面を含めて、あらゆる面で活動したいと思っていますので…」

実際、古手川は、二十五歳までは結婚はさしひかえる、という考えに変わってきているようだ。

「二十二歳だから恋愛するのもムリないが、ちょっと相手が悪すぎる」

「彼女は、普通のサラリーマン家庭に育ったし、この間は、東宝で“チョウよ花よ”と育てられたから、男に関しては、まるでウブ。だからコロッといかれて、まわりの忠告などは聞かなくなっている。でも、ハシカみたいなものだから、時間がたてば、熱がさめると思います。彼女自身、二十五歳までは、一人前の女優になるためにがんばって、結婚はそれからだといっています。男や恋愛に“免疫”になるのに、いい経験だったという結果に終わると、希望的に観測しています」(芸能記者)

周囲では、古手川の“恋”が実を結ばないことを望んでいるような口ぶりだ。

だから「恋人宣言が早すぎた」という見方もあるわけだ。

「彼女は、あんな“恋愛事件”があっても、それが、ちっとも影響しない。恋愛に振り回されてもいないのを見ていると、こいつは、一大女優の素質があると感じます。彼女の性質は、何事にもひたむきで、男でいったら熱血漢。熱い血がたぎっているオンナです。しかも、多面性というか、いくつかの顔をもっており、演出する側からも、キャラクターの引き出しがいのある女優です。東宝芸能という恵まれたプロダクションの中で、本人が自覚してやれば、大女優の道は開けるでしょう」(TBSディレクターK氏)

CM関係者は、こう分析している。

「彼女の魅力は、明るさ、健康さに加えて、日本的な顔立ちの美人で、親しみを感じさせる点だ」

九州女性は、意外と開放的だ。昭和三十四年七月十六日、大分生まれ。身長一五八センチ、四三キロ、バスト七九センチ、ウエスト五三センチ、ヒップ八三センチ。女優になる前は、今よりももっと太り気味で、色が白くて、ポッチャリしていたので、何とニックネームは“白ブタ”だったそうだ。

自身の性格について、古手川はこう明かす。

「別れたボーイフレンドに、キミって冷たい人だね、といわれたことがあるんですよね。そうかなァ。じゃあね、といったら歩き走ってしまうような女だとは思うけど」

ということならば、田中健と“じゃあね”で別れられるのかも知れない。

彼女の星座はカニ座。LOVE占星術の門馬寛明氏は、次のように分析する。

「カニ座の人の情感の豊かさは、恋愛関係においても、イカンなく発揮されます。異性のちょっとした心づかいや、やさしい言葉に感激して、すぐ心を動かされてしまいます。ですから、一人の異性と恋仲にあっても、別の人に目移りすることがたびたびあります」

もともと、母性愛の強い性格なので、異性に近づくときは、親切な態度をみせることからはじめるという。

「いきなり、情熱的に口唇を求めるようなことは、ぜったいにしません。粘りづよく、相手の心をつかむ努力をします。ベッドでも“母性愛”を忘れません。相手に快楽を与えても、見返りを求めることはなく、自分の欲がみたされなくても、相手に奉仕したことで満足します」(同)

したがって、自分だけが快楽を求めるよりは、お互いに興奮するポーズを好むそうだ。

「“きれい”“すばらしい”そんなひとことで、たちまち興奮が高まります。とくに女性は、耳もとでささやかれるだけで、ピークに達します。反対に“下手だ”とか“よくない”などというひとことは、興奮をいっぺんに吹き飛ばして、すぐ服を着て部屋をとび出すようなことにもなりかねません」(同)

結婚すると、誠実で、あたたかい世話女房になるというから、田中は逃したくないはずだ。

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