「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web
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スリランカ経済破綻~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

7月5日、スリランカのウィクラマシンハ首相が議会で国の「破産」を宣言した。同国に対する最大の援助国(債務国)は中国だが、2位は日本だ。


中国政府は港湾、空港、高速道路などインフラ開発に巨額融資を行ったが、いずれも需要予測が甘く、完成後も赤字を拡大している。


【関連】殺虫剤業界の常識が覆った~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏 ほか「日本は2019年までに有償・無償の資金協力(それぞれ1兆1267億円、2206億円)、技術協力実績(856億円)を拠出し、今年5月にも計3億8000万円の緊急無償資金協力を約束しました。都合よく利用された面は否めません」(経済記者)

ウクライナ侵攻も大打撃に

スリランカのデフォルト(債務不履行)の原因は観光客の激減である。新型コロナウイルスに加え、ロシアのウクライナ侵攻が大きな打撃となった。

「スリランカへの観光客数で上位を占めていたのがロシアとウクライナです。ロシアは紅茶の主要な輸出先でもあり、スリランカは多大な外貨獲得ルートを失いました。ウィクラマシンハ首相は金融支援を得るため、IMF(国際通貨基金)に債務再編計画を提出すると公言しています」(同)


日本の無計画な支援が議論を呼びそうだ。