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新井浩文“強制性交逮捕”で消された名作映画&名作ドラマの数々…

新井浩文
新井浩文 (C)週刊実話Web

一昨年の2月1日、俳優の新井浩文が派遣マッサージ店の女性従業員に対して暴行を働いたとして、強制性交容疑で逮捕された事件は、出演した作品の関係者に多大なる迷惑をかけた。

NHKは『真田丸』などの配信を停止、映画『台風家族』は公開延期で、同じく映画『善悪の屑』は公開中止になった。

中でも人気ヤンキーギャグドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)は、放送終了後にわざわざ新井の出演シーンに代役を立てて撮影し直すという面倒な作業を強いられた。本作は毎回、著名な俳優(小栗旬、山田孝之、柳楽優弥など)が変装して、チョイ役で出演することが楽しみの1つで、第9話のゲストが新井浩文だったのだ。

悪事の濡れ衣を着せられた主人公の三橋(賀来賢人)と伊藤(伊藤健太郎)に、八百屋のオヤジに扮した新井が「おい、オマエら! 何人もカツアゲしやがって!」などと一喝。当時ネット上では「新井さんがあんなに大声で叫ぶなんて!」「新井君まさかの八百屋」と称賛の声が上がった。だが事件を受け、たった20秒の当シーンは、やべきょうすけで撮り直し。Hulu配信、日テレプラスの再放送、ブルーレイ&DVDでは「やべきょうすけ版」が公開された。

「新井浩文版第9話」が公に見られることは、今後一切ないだろう。

“有料コンテンツ”をお蔵にすることの是非…

残虐な復讐シーンが反響を呼んだ渡邊ダイスケのヒット漫画『善悪の屑』(ヤングキング/少年画報社)。その描写のエグさは、2016年2月に「猟奇的で残虐」「私刑を正当化している」という理由で、単行本の第4巻が東京都から不健全図書に指定されたほど。

その実写化とあって〝札付き〟の作品になることは請け合いだったが、まさかここまでの悪札が付いてしまうとは……。ダブル主演のうちの1人で、冷徹でサディスティックな復讐屋を演じた新井が、公開目前に逮捕されたからだ。

その影響で、映画『善悪の屑』は公開中止を発表。現実の婦女暴行犯による残虐シーンを避けるという考え方は、現代においてはたとえ演技であっても、正しいのかもしれない。

とはいえ、映画というチケットを買わなければ見られない有料コンテンツを、俳優の不祥事でお蔵にすることの是非は、その後、議論されている。いつか陽の目を浴びる日が来ることを願ってやまない。

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