島田洋七 (C)週刊実話Web
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ホームセンターでのウオーキング~島田洋七『お笑い“がばい”交遊録』

今年は6月末から全国各地で猛暑日を記録して、うだるような暑さ。俺は毎朝6時に起きて1万歩のウオーキングを日課にしているんです。でも、朝6時はすでに暑い。元々、早起きが得意なわけじゃないから、どうしたものかと考えていたんです。


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そこで近所の大型スーパーへ歩いて行ってみると、クーラーが利いていて物凄く涼しい。スーパーの横には大型ホームセンターもある。涼しいスーパーとホームセンター内を歩けば、毎日1万歩達成できることを発見したんです。


新型コロナがまん延してから、嫁さんとたまにスーパーへ食品を買いに行くことはあったけど、ホームセンターはなかった。コロナ前までは、日本中を講演会で飛び回っていたため家を留守にすることが多く、欲しい物があれば、嫁さんやマネジャーが買ってきてくれたから、ホームセンターへは行ったことがなかった。


初めてホームセンター内を歩き回っていると、家具や機械工具など色んな物が売っていますね。家を1軒建てられるくらいの物が揃っていてビックリしましたよ。それだけの物が揃っていると、見ているだけで飽きない。しかも、今はみんなマスクをしているでしょ。俺もマスクに野球帽姿だから他のお客さんにはバレないんですよ。


ぐるぐると歩いて気がついたのが、ホームセンターよりもスーパーのほうが涼しいこと。特にスーパーの肉や魚、飲み物の売り場はひんやりしていますね。ホームセンターを歩いて暑くなったらスーパーで涼んでますよ。でも、何も買わずに歩き回るのも申し訳ないなと思っていると、スニーカーの底にヒビが入っていることを思い出した。ちょうど良い機会だから8000円くらいのスニーカーを買ったんです。

5日間歩き回って使った金額が…

翌日、また行くとスニーカーが3割引きで売っていた。しかもクッション付き。安いから買って家に戻り、嫁さんに「3割引きで7500円やった」。「ホームセンターやスーパーはしょっちゅう2割や3割引きと書いてあるで」。「そんなこと言うな。俺は安いと思って買ったんや」。「甘いな」。

3日目もまた歩いて行くと、丸いテーブルに椅子が2つセットで売っている。自宅には芝生のスペースがあるから、春や秋はそこでのんびりしようと思って、椅子を2つ追加して2万円で買ったんです。


4日目、今度は台風が来るから準備しましょうと注意喚起していたのを思い出した。発電機の前をちょうど通りかかり、停電にでもなったら大変だからと発電機を買ったんです。結局、台風は来たけど、九州南部は豪雨だったようですが、自宅のある佐賀は風も全く吹かなかったんですよ。


そして5日間、スーパーとホームセンターで歩き回り、使ったお金を計算すると17万円を超えていた。


お金は掛からないし、涼しいし、疲れたら休憩スペースでジュースやアイスクリームも売っているし、最高やなと思っていたんですけど、行くたびに何かしら買っていた。スーパーやホームセンターの涼しい場所で歩くのはオススメですけど、俺のようについつい買い物してしまうこともある。1000円くらいを持って行くのがちょうど良いと思いますね。
島田洋七 1950年広島県生まれ。漫才コンビ『B&B』として80年代の漫才ブームの先駆者となる。著書『佐賀のがばいばあちゃん』は国内販売でシリーズ1000万部超。現在はタレントとしての活動の傍ら、講演・執筆活動にも精力的に取り組んでいる。