2021年のスタートを飾る初場所が、1月10日より東京・両国国技館で始まる。注目は、綱取りに挑む大関・貴景勝と、〝休場番長〟横綱・白鵬だ。
白鵬は、先場所後の横綱審議委員会で、「横綱の責任を十分果たしているとは言えない」と、もう1人の横綱・鶴竜とともに「引退勧告」の次に重い「注意」の決議を受けたばかり。
「この1年でフル出場したのは、春場所のたった1場所だけ。目下、3場所連続休場中で、通算の休場数も17場所にのぼるのですから当然です」(担当記者)
しかも、今年休場した4場所とも、まるで申し合わせでもしたかのように、両横綱そろっての不在という点が「悪質」と判断された。
これに対して、年末に念願の日本国籍を取得した鶴竜は恭順の姿勢を見せているが、優勝回数44回の白鵬は、過去の華やかな実績が邪魔をして、なかなか素直に頭を下げられずにいる。
秋場所後の横審で、「この次も休場した場合は処分をする可能性がある」と示唆されたときも猛反発。
「(ケガなどを治して)復帰してきたとき、しっかり結果を出している。そのへんをもう少し分かってもらいたい」
と不満を漏らしていたが、さすがに今回の「注意」の決議には反省の弁だ。
横綱審議委員会に恥をかかせる気マンマンの白鵬
「2場所連続全休、というのは初めてですから。だから、今回そうなったのは分かる」
ところが、本音は真逆だという。
「表面上は矛を収める素振りを見せながら、開き直りとも取れる言葉も口にしている。『じゃあ、やってやろうじゃないか。横審何するものぞ』と、反骨心をちらつかせていますからね」(前出・担当記者)
白鵬が本気モードであることは、12月18日から始まった合同稽古を見れば一目瞭然。初日に、いきなり〝ミニ貴景勝〟ともいうべき若手の阿武咲を捕まえて、14戦全勝と圧倒したのだ。
「いい汗をかけた。最後らへん、ちょっと温まって(さらに)よくなってきた」
横審の顔をつぶす気、満々。手負いの白鵬は、どんな相撲を見せるのか――。
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