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木村拓哉『教場Ⅱ』の“最低演技”が視聴率で半沢直樹を超える理由

Roman Samborskyi / Shutterstock

俳優・木村拓哉主演で来年1月3日、4日に放送されるフジテレビ系の特番ドラマ『教場Ⅱ』が、あの日曜劇場『半沢直樹』(TBS系)を超えるのではないかと評判だ。『教場』は、今年1月4日、5日の2夜放送され、いずれも平均視聴率15%台をマーク。同ドラマは警察学校を舞台に、木村は冷徹な教官・風間公親を演じた。

「風間は『教場』で、警察官になるための教育を生徒にする役。性格はとことん冷たく、思いやりもない。適性のない人間をどんどん辞めさせるひどい教官です。クールというレベルではありません」(ドラマライター)

風間は隻眼で無口、無表情。生徒に恐怖さえ与える人間だ。木村ドラマというと、いつもブスッとしてフテくされ役が定番。同ドラマは、まさに天職的な役柄。

「いつもの木村ドラマと違うのは、これまでの彼の作品は、態度は悪いが根がやさしい、最後はいい人で終わるパターン。しかし同作は、根が暗く自分の信念のみに生きる自己中心。演技は毎度の〝棒〟ですが、暗いだけで終わるのが最大の特徴です」(同・ライター)

『教場Ⅱ』キムタクドラマ“最高傑作”!?

ドラマには演技だけでなく、大きな売り物がある。風間が資質のない生徒に「退校届を書け!」と届出書を突き出し、退校を迫る場面だ。12月20日、『教場Ⅱ』の前宣伝で同局の情報番組『Mr.サンデー』に木村が出演。退校届の紙がクローズアップされるところが公開された。

「今年の『教場』でも退校届が大きな話題となりました。木村の〝棒演技〟とともに、退校届という紙1枚が重要な見せどころ。陰の主役ツールです」(フジテレビ関係者)

『教場』は放送された後に異色性が評判になり、来る12月29日、30日には〝SP編集版〟が再放送される。

「〝SP版〟は、むしろ本作より上がって視聴率20%前後いくのではないかみられています。ここ最近の木村の最高傑作になるかも」(テレビ雑誌編集者)

今年は、あの『半沢直樹』の新作が放送され、平均視聴率24.7%の大ヒット。

「『教場Ⅱ』は視聴率25%を狙っているといいます。半沢は『倍返し』が流行語となった。一方の木村ドラマは『――を書け!』という強圧命令が、いかにも彼らしい。最低な人間像です」(同・編集者)

血も涙もないドラマは、木村によく似合う。

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Roman Samborskyi

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