桜田淳子 (C)週刊実話Web 
桜田淳子 (C)週刊実話Web 

「旧統一教会」だけでなく…芸能界・政界を牛耳る“宗教団体”の影響力

安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、政治と宗教のつながりが社会的な問題となっている。


「逮捕された山上徹也容疑者いわく、信徒の母が旧統一教会・世界平和統一家庭連合に多額のお布施をし、家庭崩壊に追いやられたことが事件の動機。合同結婚式への祝電や関連団体・UPFにビデオメッセージを送り、同団体の機関紙『世界日報』に何度も登場するなど、関係の深い安倍氏を狙ったと供述しています。当初は妄想のようにあしらわれたものの、その後、両者の蜜月関係を示す資料・証言は続々と明らかになりました」(全国紙社会部記者)


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創設者・文鮮明氏の側近で教団ナンバー2だった郭錠煥元会長の会見は、これを如実に示すものとなった。


「7月19日にソウルで会見した郭氏は、『文総裁は安倍氏の祖父・岸信介元首相、父・安倍晋太郎元外相と近かった』など、教団と安倍・岸家のつながりを告白。安倍氏の実弟・岸信夫防衛相も、26日の会見で『統一教会の方と付き合いもあるし、選挙の際にも手伝ってもらっている』と認めています。また20日には、岸元首相が当時の米大統領ロナルド・レーガンに対し、脱税で収監中だった文氏を釈放するよう求める書簡を送っていたことが、『週刊新潮』とジャーナリスト・徳本栄一郎氏によって公開されました」(同・記者)


教団と深い関係にあるのは政界だけではない。その〝魔の手〟は、芸能界にも大きく広がっている。


「昭和の人気アイドル歌手・桜田淳子は1992年、文氏が選んだ見ず知らずの男女を結婚させる〝合同結婚式〟に参加。タレントの飯星景子もかつては入信していましたが、父親で作家の飯干晃一さんが会見を開くなどし、粘り強い説得の末に脱会。〝マインドコントロール〟という言葉が一躍有名になりました」(芸能記者)

宗教団体の“力”は政界・芸能界に…

〝政治×宗教×芸能界〟といえば、最も有名なのは公明党の支持母体・創価学会と、長年〝広告塔〟を務めてきた久本雅美・柴田理恵だろう。

「2人は学会のPRビデオに出演するなど熱心な信者で知られ、2009年の衆議院選挙では、当時の公明党代表・太田昭宏氏の応援演説に参加。2人そろって選挙カーでマイクを握ったことが話題になりました。同団体には他にも岸本加世子や『ナイツ』の2人など、多くのタレントが信者として知られています」(週刊誌記者)


政界進出した宗教団体といえば、幸福実現党の母体である幸福の科学と、同団体を一躍有名にした清水富美加の〝出家騒動〟も記憶に新しい。


「17年2月、彼女は芸能界を引退し『千眼美子』に名を改め、教団の活動に専念することを電撃発表。8月には東京ドームで教団の講演会に出演し、教祖・大川隆法氏が作曲した『眠れぬ夜を超えて』『秘密の変身』などでCDデビューも果たしました。音楽界では他にも、矢野顕子が『エホバの証人』信者だと告白した過去が。世界的歌手のプリンスも、16年の葬儀がエホバの会館で行われたことで『信者なのでは?』と話題になりました」(同・記者)


何はともあれ、先の銃撃事件で宗教そのものにマイナスイメージがつき、まともな団体や信者は困惑していることだろう。