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ロッテ・佐々木朗希投手「投げさせられない!」首脳陣の思わぬ苦悩

千葉マリンスタジアム
千葉マリンスタジアム (C)週刊実話Web

千葉ロッテ・佐々木朗希投手が12月14日、年俸1600万円(推定)で契約更改を終えた。

「佐々木が報道陣と対面で会見を行ったのは、プロ入り初のフリー打撃に登板した3月末以来、9カ月ぶり。球団はコロナ禍を言い訳に、ずっと佐々木を〝隠し続けて〟きた」(取材記者)

今季の佐々木は、一軍に帯同していたものの、試合前の全体練習を一緒にやるか、同じ時間に別メニューの練習をこなすだけ。主に走り込みが中心で、練習が終わると、そのまま選手寮に帰るという1年だった。

「じっくり育てるのであれば、二軍で様子を見ながら登板させるという選択肢もあったはずですが、それもなし。ファンは納得いかない1年でした」(同・記者)

ロッテ首脳陣は当初、1年目の佐々木に「無理して投げさせたくない」と考えていたようだ。それが〝投げさせられない〟に変わったのは、皮肉にもプロ入り後初めて160キロをマークした5月26日のフリー打撃の直後だったとされる。

「3年以上かかるかもしれない…」

「お披露目登板の話もありましたが、160キロを出した後の回復が思わしくないので、取り止めになりました。佐々木が160キロ台を投げるときは、緊張感で頭の中のリミッターが外れているそうです。いわゆる〝暴走モード〟で投げているので、そのままだと故障につながる。高校時代からそうらしいのですが、こうしたメンタルの制御と体力面を鍛え、バランスよくプロで使える完成形にするためには3年以上かかるかもしれません」(同)

関係者の間では、あるキーワードで語られている。

「それが〝常時140キロのススメ〟です。140キロ台の直球と変化球をしっかりと低めに投げ込む技術を完全習得させたい。これができるようになれば、一軍登板させても安心して見ていられるというわけです」(同)

教育係を一任されているのは、吉井理人一軍投手コーチだ。怪物のコントロールに成功するか、2年目も過保護で終わらせるか。日本ハム時代、あのダルビッシュ有や大谷翔平の育成にも関わった吉井コーチの手腕も見ものである。

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