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蝶野正洋『黒の履歴書』~年末年始“ロックダウン”のススメ

お正月は家でゆっくり過ごす、だからこそロックダウンだった
お正月は家でゆっくり過ごす、だからこそロックダウンだった (C)週刊実話Web 

第3波が到来して、新型コロナが収まらないまま年末に突入してしまったな。結果的ではあるが、GoToキャンペーンをやるにしても、政府はアイデアが足りなかったのかもしれない。

例えば、「GoToトラベル」は年齢で分けたほうが得策だと思う。一昨年に京都に旅行にいったときに現地の人が言っていたのは、「京都を訪れる観光客の7割以上は国内の高齢者」ってこと。インバウンドだなんだって騒がれていたが、やっぱり、お金と時間に余裕のある高齢者が一番国内旅行をするんだよ。

そういうデータは政府にもあると思うし、高齢者が感染すると症状が重くなってしまうというのは分かっている。だったら、1月は70歳限定の「GoToトラベル70」、2月は80歳限定の「GoToトラベル80」みたいな感じでやるべきだったと思う。

年齢で分けるのは不平等だって意見もあるかもしれないが、年金や健康保険だって年齢で区別するシステムになっている。やっても問題ないだろう。

あと、メディアの報道を見ていると、政府や自治体の自粛要請のタイミングがズレているように感じる。

12月に入ってから、政府は65歳を超える高齢者と基礎疾患がある人に対して、GoToトラベルでの東京発着の旅行を自粛するように呼びかけた。さらに14日には、年末年始(2020年12月28日~2021年1月11日)の全国一斉停止が決定した。

第3波の到来後に、感染対策の徹底を求めた「勝負の3週間」(11月後半から12月後半)でコロナを抑え込むことができなかった結果だが、俺はそもそも考え方が逆だと思うんだよ。

昔の年末年始は静かにすごすのが当たり前だった

クリスマス以降は、日本も含めて世界中の経済がそんなに動かない時期。年末年始に自粛してもそこまで経済的なダメージがないから、ここがロックダウンをかける〝絶好のタイミング〟だと思う。年末年始はみんなが休んで、どこにも行かずに自宅で静かにすごせばいいんじゃないか。

そもそも、ひと昔前はカウントダウンのイベントもなかったし、海外旅行に行く人も少なかった。お店もほとんどやってなかったから、おせち料理でも食べながら家で静かにすごすのが当たり前だった。初詣も、近所の小さい神社にお参りするだけとかね。

今年の年末年始は「年末ジャンボ宝くじ」でも買って、億万長者になる夢を見ながら、家でゆっくりするのがベストかもしれない。今回の年末ジャンボは、1等前後賞を合わせて最大10億円が当たるからな。

もし10億円当たったら何をするか考えたんだけど、俺は大きなプロレス興行をプロデュースしたり、1億円ぐらいの高級車を買ったりしそうだな。

でも、逆にそのぐらいしか使い道が思い浮かばない。20代、30代だったら、A5の超高級肉を食べるとか、友達と豪遊するとか、いろいろお金を使いたいことも出てくるだろうけど…。まぁ、お金を使うのにも体力がいるってことだろね。

だから宝くじも、30歳までしか買えない「U30ジャンボ」というのがいいかもしれない。若者は欲望も体力もあるから、あぶく銭をつかんだらジャンジャン使う。それで経済が回るんだから、これは景気浮揚策にもなるよ。

蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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