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腰痛予防になる座り方・寝方~『痛みの悩み相談室』(監修/井尻慎一郎先生)

Syda Productions / Shutterstock

年末はパソコン作業に追われて、椅子に座りっぱなし。年始は寝正月と、同じ姿勢をとることが多いこの季節、ずっと同じ姿勢をとり続けていると、腰痛を起こしやすくなります。

これからテレワーク用に机や椅子を買う方は、高さを自由に調整できるものを選ぶべきで、もっとも疲れない、ストレスのない位置や高さを自分で探しましょう。ただし、体を片方に傾けすぎたり、体をねじったままにしたり、足を組んだままにしすぎると、首や腰、肘、手などに負担がかかってしまうので要注意です。また、ずっと同じ姿勢を続けていると、腰の筋肉が緊張した状態が続き、筋疲労を起こして姿勢性腰痛が生じます。時々、背伸びやストレッチをしたり、定期的に部屋をウロウロするなどして、同じ姿勢で居続けるのを避けるようにします。

うつ伏せで寝ると腰痛になりやすい…

寝る時は、横向きで軽く腰を曲げた状態で寝るのがお勧めです。上向きで寝たい時は、膝の下に柔らかいものを入れて膝と股関節を少し曲げ、腰を軽く曲げた状態にします。うつ伏せは腰痛になりやすいので、避けます。寝返りをすることで、筋肉や関節が硬くなるのを防ぎ、腰痛予防には大切なので寝返りのしやすい寝具を選ぶようにしてください。寝具は柔らかすぎても固すぎてもよくないのですが、誰にどの寝具が合うかは、なかなか一概には言えません。とにかく寝返りがしやすいということを、寝具を選ぶ時の1つの基準にしてください。

監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPは下記。
https://ijiri.jp

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