『いま世の中で起きている「本当のこと」プーチン危機・米中対立・パンデミック…得するのは誰なのか?』徳間書店 /1760円
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『いま世の中で起きている「本当のこと」』著者:及川幸久~話題の1冊☆著者インタビュー

及川幸久(おいかわ・ゆきひさ) 1960年、神奈川県出身。上智大学文学部卒業、国際基督教大学大学院行政学研究科修了。YouTubeチャンネル登録者数49万人超、総再生回数1億8400万回超のカリスマ国際情勢YouTuberとしても活躍。幸福の科学に出家、宗教家という顔も持つ。
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――マスコミが報道しない真実があると話題になっています。〝ディープステート〟とは一体何ですか?


及川 ディープステートとは、政府の中の政府、闇の政府といわれがちですが、本当は政府高官、政治家、大企業、マスコミによる利益共同体のこと。同じ利権を共有している構成メンバー全員のことです。アメリカでは主に、軍需産業と石油業界が官僚、大統領と組んで、海外で戦争を起こし、兵器を売り込んでいます。今回のウクライナとロシアの軍事衝突は、その典型ですね。バイデン大統領は「とにかく長く長く戦い続ける」と強調して、アメリカ軍需産業の兵器が売れ続ける仕組みを維持しようとしているのです。


――ロシアのウクライナ侵攻をどう見ていますか?


及川 ロシアがウクライナ侵攻したのは2月24日ですが、NATO(北大西洋条約機構)加盟国を拡大してプーチンを追い込む戦略は2008年のブッシュ政権から始まっています。ブッシュ大統領はディープステート担当者のビクトリア・ヌーランドを国務省で登用して、対ロシア戦略を任せました。ブッシュ政権はジョージアとウクライナのNATO加盟を言い出して、プーチンはジョージア侵攻(南オセチア紛争)を行わざるを得なくなりました。今回のウクライナ侵攻は、その続編。つまり、すべて米国のディープステートのシナリオ通りなのです。

日本政府の姿勢が問題

――コロナワクチン接種については、どのようにお考えですか?

及川 ただワクチン接種を否定するのではなく、政府が問題を調査して、その結果を正直に誠実に国民に対して情報共有すべきです。例えば、イギリスでは接種後に若い女性の不正性器出血が数万件報告されていて、政府は女性への接種を規制しています。日本のSNSでも同じ投稿が多数あるにもかかわらず、厚労省のHPではまったく問題ないと言及しています。この日本政府の姿勢が問題なのです。


――及川さんが今、一番懸念していることは何ですか?


及川 日本の人口減少です。日本はこれまでギリギリのところで、1億2000万人以上の人口を維持してきました。ところが、昨年の死亡者数は140万人以上。一昨年が少なかったので、その反動といわれていますが、それにしても異常な数字です。一方、昨年の出生数はわずか81万人。このギャップはあり得ない。このペースが続くと、30年後には日本の人口は5000万人減少します。抜本的に経済を改革して、若者が結婚できる社会を作らなければならないのです。


(聞き手/程原ケン)