DCコミック実写で一番燃える!『ワンダーウーマン 1984』に心湧く〜LiLiCo☆肉食シネマ~

『ワンダーウーマン 1984』 監督・脚本/パティ・ジェンキンス 出演/ガル・ガドット、クリステン・ウィグ、クリス・パイン、ロビン・ライト、ペドロ・パスカル、コニー・ニールセン 配給/ワーナー・ブラザース映画

予定していた大作映画のほとんどが、公開延期になった2020年。唯一、10月に公開された『テネット』は記憶に新しいけど、あとはミニシアター系の作品でしたね。誰もが〝大作!〟と思う作品に飢えてると思い、今回『ワンダーウーマン 1984』を選びました。

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まず、これは前作の続編ですが、初めて見る人でも全く問題ありません! もちろん、細かいことを事前に知っておくと、より楽しむことはできますが、「前作を見てないからなぁ~」と言ってスルーするには、あまりにもったいない。最高のアクションはもちろんのこと、人間の内面の強さなども、描かれています。

本編では、前作で亡くなってしまったはずのダイアナ(ワンダーウーマン)の恋人・スティーブが突然、現れます。これはなぜ? …と、ラブストーリー要素もありますが、私がワクワクしたのは3つ。

1つは、普段は身分を隠して考古学者として働くダイアナの同僚・バーバラが、めちゃくちゃ楽しい。ワンダーウーマンファンはもちろん知っていますが、知らない人が見ても、彼女のテンションに心が湧くはず。

DCコミック実写作品で一番燃えました!

2つ目は、すごいパワーを手に入れて、何でも叶ってしまうマックスに注目です。とにかく、こんなに分かりやすい悪役は、他にはいません! 見ていて気持ちがイイくらい!

そして最後は、1984年という時代設定。あの頃が青春だった世代の人たちにとっては懐かしい光景が広がる、その映像美がすごいんです! 冒頭から引き込まれてしまいます。

最強のヒーローのパワーが弱まってしまう、というDCコミックならではの心の中の葛藤も描かれているからこそ、大人にも人気のシリーズ。前作から引き続き、監督を努めるのはパティ・ジェンキンス! ダイナミックに、そして、時にユーモラスにワンダーウーマンとその世界を描いています。今まで見たDC実写作品で一番燃えました。

さらに、コアなファンにとっては、〝とうとう登場するのか!〟と唸るキンキラキンのゴールドアーマー。私も思わず心の中で〝YES!〟と叫んでしまいましたが、実は撮影は大変だったそう。というのも、ゴールドアーマーは鏡みたいにいろんなものを〝綺麗〟に写してしまうため、まわりのスタッフが丸見えになるエピソードも…。でも、そんな裏話にも、思わずほっこりさせられました。