安倍晋三元首相が突然の凶弾に倒れ、自民党関係者が服喪に入る陰で、早くも安倍氏の衆院選挙区〝後継レース〟が繰り広げられている。
「死去に伴う山口4区の補欠選挙は来年4月に行われる予定です。安倍氏は、祖父の岸信介元首相から連なる3世議員で、岸・安倍家としては一族に連なる人物を後継者に立てるのが当然だという構えです」(政治部記者)
しかし、安倍氏と昭恵夫人の間には子供がいない。このため、山口2区選出の安倍氏の実弟・岸信夫防衛相の秘書で元フジテレビ記者の長男、つまり安倍氏の甥が後継者として有力視されていたが…
「信夫氏自身も尿路感染症と診断され、車いすを使うほど体調が悪化している。自らの議員の座を長男に譲るのも時間の問題とみられています」(前出・政治部記者)
この他にも、安倍氏の後継には、実兄の長男も候補に挙がっていたが、商社に勤める本人が「当面は無理だ」と固辞。かといって、金城湯池のなわばりを放棄することは安倍氏の母・洋子氏が許さない。
こうした中で、永田町界隈でささやかれているのが、昭恵夫人の出馬なのだ。
ギタリストの布袋寅泰と…
自民党議員の秘書が解説する。
「昭恵夫人が出馬すれば、安倍家の面目も保たれます。後援会関係者からは、『当面は昭恵さんが議員をやって、時機が来たら、別の一族関係者を後任に立てればいい』との声が挙がっています」
しかし、昭恵夫人には〝弱点〟があるという。
「ズバリ、酒癖です。自分で居酒屋を経営するほどの酒好きとして知られ、7年前にはギタリストの布袋寅泰と深夜にバーで飲んだ際、首筋にキスをしたことが報じられています。昭恵氏も政治家に色気があるようですし、選挙に出れば〝悲劇の未亡人〟として当選確実でしょう。ただ、政治家に酒宴はつきもの。酒にだらしない昭恵氏がスキャンダルを起こさない保障もない」(同・秘書)
そもそも、森友学園問題などで世間を騒がせた昭恵夫人に、政治家としての資質が備わっているのかどうかという疑問も残る。
山口4区を巡っては、選挙区の区割り変更で、次期総選挙では消滅し、現行の3区に吸収されることがほぼ内定している。仮に昭恵夫人が補選で当選しても、その後の身分が確約されているわけではないという。
昭恵夫人は難しい選択を迫られそうだ。
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