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女優、歌手/田中美奈子インタビュー〜キャンピングカーが快適すぎて家がいらない!?

田中美奈子
田中美奈子 (C)週刊実話Web

コロナ禍でガ然注目を浴びるキャンプブーム。1人で楽しむソロキャンプから手ぶらで行けるグランピングまで、さまざまな趣向が楽しまれている。

中でも、全国好きなところに移動できるキャンピングカーは憧れの的。田中美奈子は、今やその代名詞的な存在だ。バブル期、六本木でブイブイ言わせていたイメージの田中が、なぜアウトドアにハマったのか? 結婚15年目となる、ご主人で俳優の岡田太郎氏とのエピソードも聞いた。

――2020年からご夫婦で日本RV協会公式「キャンピングカーアンバサダー」に就任されました。現在乗っている車は?

田中 ナッツRVの『クレア』といって、定員は6名です。エアコンや電子レンジ、冷蔵庫にベッドが3カ所あって価格は1200万円。家族4人で過ごすには十分な広さですよ。

――それで全国を駆け回っているわけですね。

田中 主に夏休みを利用して、20年には3週間ほどかけて九州をまわり、走行距離は3600キロでした。21年は1カ月かけて北海道を一周。宗谷岬の「日本最北端の地」にも行きました。家族4人でホテルに泊まったら1泊5〜6万円はかかるけど、車中泊すれば1泊2000〜5000円程度。浮いた分で地元のおいしいものを食べたり温泉に入ったり。キャンピングカーがあまりに快適なので、子供たちは「家、要らないね」と言っています。

――コロナ禍で需要も増えていますね。

田中 そうなんです。公共交通機関を利用せずに済むのでソーシャルディスタンスを保てるし、車内のどこにでも手が届くから家よりも楽(笑)。有事の場合も保存食を常備しておけば1カ月は過ごせますよ。

仲間と朝までテニス

――旅行は昔から好きだったのでしょうか?

田中 そうですね。独身の頃は宿の予約もしないでフラッと出かけることが多かったです。屋久島に行ったときは修学旅行の学生さんと宿が重なっちゃって、私の入浴中にそれを知った男子学生たちが女子風呂の前に集まって人だかりができたこともありました。湯船から出るに出られず、のぼせちゃったのを覚えています。

田中美奈子
田中美奈子 (C)週刊実話Web

――昔から、アウトドア派だったんですか? 六本木でブイブイ言わせてるようなイメージでした。

田中 そう思われてるんですけど、当時から遊びといえば健全なものばかり。同じ事務所の田村英里子ちゃんや、昼ドラ『幸せの時間』(2012年、フジテレビ系)で夫役だった西村和彦くん、石黒賢くん、安田成美ちゃんと結婚する前の木梨憲武さんたちと深夜に品川プリンス(ホテル)に集まって朝までテニスをしたり、東京・江東区の木場であなご釣りをしたり。小学生の頃は、夏休みになると叔父が牽引型のキャンピングカーで河口湖に連れて行ってくれたんです。それがとにかく楽しくて、自分の子供にも体験させてあげたいと思ったのが現在の趣味につながっていますね。

――デビュー当時、保険を掛けたことでも有名ですが、実際は瞳だったのにミニスカの美脚が印象的すぎて「脚に保険を掛けた」と思っている人が多いようです。

田中 そうなんです。世の中の9割の人が勘違いしているみたいで、インタビューでも何度か「保険を掛けたのは脚ですよね」と聞かれました。

――やはり、レナウンのCM『イエイエガール』の印象が強烈だったから。

田中 モデル時代ですね。3人で『イエイエガールズ』を結成し「ワンサカ娘」と呼ばれてました。その前年から『モモコクラブ』(TBS系)にも出ていましたが、事務所に所属したのはイエイエガールの後なんです。

――注目されたのでは?

田中 週に2回くらい、3人でマハラジャ系のディスコに行くときは、ボディコンでメイクもバチバチに決めていくんです。DJが私たちの顔を見るなり必ず曲をかけてくれるから、うれしくて。それも、小林亜星さんが作ってくれたディスコバージョン。3人でお立ち台に乗って3時間くらいぶっ通しで踊っていました。

「今、彼氏いるんですか」

――やっぱりブイブイ言わせてたんだ(笑)。

田中 でも、「ああ疲れた」で帰っちゃうんですよ。ナンパも結構されましたが、完全無視。黒服の人たちからは「あそこまでなびかないのは見ていて気持ちいい」と言われたくらい(笑)。

――ご主人と結婚されて15年目ですが、そもそもの馴れ初めは?

田中 主人の実家が商店街の理容院で、私が25歳の頃にそのすぐ近くに引っ越したんです。最初はお姉さんと仲良くなり、その後に主人がアメリカ留学から帰国して、そこから家族ぐるみのお付き合いが始まりました。彼は7歳年下だし、アメリカにいたから私のことをあまり知らなくて。

――きょうだいみたいな関係だったんですね。

田中 それから8年後の07年、彼が急にメールで「今、彼氏いるんですか」って聞いてきたんです。「ん?」と思ったけど、2人だけでご飯に行くようになり「付き合ってほしい」と言われました。私は「お付き合いするなら、結婚が前提でないとできない」と言ったんです。年齢のこともありましたし。それから彼の本気度を試すため、「これから母に会える?」って。夜の11時でした。「お嬢さんと結婚を前提に」と言われた母は「え? 冗談でしょ!?」という反応。3カ月後には結婚していました。

――そんなドラマがあったんですか。先ほどの昼ドラ『幸せの時間』は結婚5年後。もうお子さんもいらっしゃった。ご主人とお子さんの反応はどうでした?

田中 ドロドロのW不倫ドラマですからね。週刊誌が取材に来て「奥さんがそんなドラマに出ていて嫌じゃないですか?」って聞かれて、主人も「嫌ですねー」なんてサービスで答えちゃうものだから〝離婚危機〟と書かれましたね。子供たちは幼稚園児だったので、祖母に「絶対に見せないで」と言い含めておいたのに、初回だけ見せちゃったんです! 子供ながらビックリしていたようですが、今では昔の動画をネットでさんざん見てますよ。ボディコンの頃とか(笑)。

――最後に写真集ですが、意外にも2冊しか出されてない。あの脚線美、ファンは待っていると思いますが、もしもオファーがあったらどうします?

田中 実は先日、某写真誌からお話があったのですが丁重にお断りしました。脚だけならいいんですけど、露出できるような体をしてませんから。誰も私の水着姿、見たくはないでしょ?

――そんなことないです。諦めずにお待ちしております(笑)。

◆たなかみなこ
1967年9月12日生まれ。1984年『ミスマガジン』で準グランプリを受賞。89年に『涙の太陽』で歌手デビュー。2007年にはNPO法人動物愛護団体『elf』を設立。近々、キャンピングカーライフに特化した室内着などのブランドを立ち上げる予定。

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