舞妓 (C)週刊実話Web
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元舞妓の“未成年飲酒”“混浴”強要告発に東京の元芸者は「あり得ない」と困惑

京都の花街にいた元舞妓さんが、ツイッターでその裏側を暴露。16歳の未成年時代に酒や客との混浴、破廉恥な〝セクハラ芸〟などを強要されていたと告発して社会問題になっている。


これは京都だけの問題なのか。かつて東京・赤坂で花柳界に身を置いていたという元芸者に実態を聞いた。


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「東京では聞いたことがありませんよ。まあ、未成年でもお酒に多少付き合わされることぐらいはあるかもしれませんが、そもそも東京では18歳以上じゃないと夜の宴席には出られないはずですから。混浴や下ネタのような芸を強要されるなんてことは、私が知っている限り、あり得ないです」


「舞妓」は、「芸妓」を目指して修業する15歳から20歳までの女性を指す。関東では、舞妓を「半玉」、芸妓を「芸者」と呼ぶ。


「そもそも東京では、それほど若い人は入ってこない世界です。100年前は知りませんが、現代では高校を卒業して花柳界に入るのが一般的じゃないでしょうか。大学を出てからとか、OLやってから入ってくる子もいます。花柳界に近い環境で育って、中学を出たらすぐにってケースもありますが、それはごく少数。10代の半玉さんと言いながら、実際は20代前半でサバを読んでいる人もいましたね(笑)」

舞妓は花柳界のエリート

告発した元舞妓さんは、もともと日本舞踊を習っており、それを極めて仕事にしたいという志願動機があったという。

「芸者はみんな、そうだと思います。踊りを極めたい、芸を極めたいと願って飛び込む世界ですからね。花柳界では、舞妓さんはエリート中のエリート。東大法学部を出て官僚になるためには、塾に通わせたり家庭教師をつけたりなど、親にかなりの財力が必要になりますよね。そんなイメージで、舞妓さんの着物や髪飾り、かんざし一つとっても大変なお金がかかります。だから、水揚げするのに数千万も必要になるんです。現代の芸能界と同じで、デビューするまでに莫大な投資が必要で、それを回収しなければ置屋は成り立たない。そんな〝金の卵〟に、本人が嫌がるようなことを強要するとは思えない」


元舞妓さん本人が、告発以降「身の危険を感じている」というのだから、ウソをついているとは思えない。やはり、京都特有の文化なのかもしれない。


「そうかもしれませんね。しかも、彼女がいたのは先斗町ですから、余計に驚きました。先斗町は、東京で言えば赤坂か新橋に相当します。この2カ所は別格扱いのステータスの高さを誇っていますからね。なおさら下品な〝セクハラ芸〟のようなことはお座敷ではあり得ない。ただ、元舞妓さんはいわゆる〝アフター〟のような席で嫌なことを強要されていたようですから、それはあり得るかもしれません。東京でも、赤坂や新橋以外の街では、そうした噂を耳にしたこともありますから」


いずれにせよ、芸を極める目的で花柳界に飛び込む少女の夢を壊すような行為は、日本全国どこでも許されるものではない。「伝統のある閉鎖的な世界だから」とタブー視することなく、時代に即した変化が求められている。