テレビ朝日 (C)週刊実話Web
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『報ステ』大越健介氏に失望の嵐…安倍元首相と統一教会の関係にスッとぼけ?

安倍晋三元首相の射殺事件に関し、実行犯の動機を「理解できない」とした『報道ステーション』(テレビ朝日系)キャスター・大越健介氏に、ネット上で批判が噴出している。


問題の放送は7月12日。番組は〝独自取材〟の情報として、山上徹也容疑者の供述内容を報じた。報道によると、山上容疑者の母は20~30年前、宗教団体・統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に入会。その後、多額の金を振り込んだことで破産し、家庭を崩壊されたため恨みを持つようになったという。


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怨恨は同団体トップの韓鶴子総裁への殺意へと変わり、15年前にはナイフを持って会合の会場周辺を徘徊。3年前に韓総裁が来日した際は、火炎瓶で襲撃を試みたと供述していることも明かされる。しかし、コロナ禍で海外渡航が制限される中、韓国にいる韓総裁の殺害は難しいと考えたことから、同団体と強い関わりを持つ安倍元首相を狙ったという。


その後、番組は前日に統一教会が開いた会見から、安倍元首相と祖父・岸信介元首相の関与を否定した部分を放送。田中富広会長が「岸元首相が何か特別な計らいをしたとか、あるいは特別な影響を与えているかということはまずないと思います」と明言したほか、安倍元首相がビデオメッセージを送った件も、友好団体宛に送られたもので特別な関係はないと否定したことを伝えた。

白を切るようなコメントに批判集まる

そして特集のラスト、大越氏はまとめのコメントとして「宗教団体への積年の恨みということを供述していますが、なぜその恨みの矛先が一足飛びに安倍元総理に向かったのか。その理由として、祖父の岸元総理大臣、安倍元総理大臣と宗教団体との関係性を挙げていますけれども、これは全く、到底理解できない中身となっています。徹底した動機の解明を待ちたいと思います」と締めくくった。しかしこれに対し、SNSには、
《は? 及ぶだろ! 無理やり関連をなくそうとするにも程があるわ!》

《なぜ韓鶴子から一足飛びに安倍さんを狙ったか理解できないって。一足飛びじゃなくて地続きじゃん》


《岸信介が連れてきたのかは知らないけど、関わりがあったのは統一教会が認めてるし 会報誌に「安倍政権の歴史的使命!!」とか見出し出してるんだから安倍さんも無関係なはずがないよな。これだけ出てきてさすがに無関係は苦し過ぎる》


《とんでもない発言をしている。岸信介と統一教会の関係なんて、20、30年前は誰でも知っている常識だった》


《政教分離について問題提起するのかと思ったら「何故両者を結びつけたのか全く理解できません」というキャスターの締め括りで背筋が寒くなった…》
など、批判が殺到している。

「日本の保守政治家は戦後、冷戦構造の中で赤化を防ぐべく、〝反共産主義〟を教義にする統一教会と蜜月関係に。特に岸元首相は、統一教会創始者・文鮮明が立ち上げた勝共連合と近く、勝共連合が活動資金を出した『スパイ防止法制定促進国民会議』ともガッチリと結びついていました。安倍元首相も、統一教会の広報誌『世界思想』に何度も登場した他、官房長官時代に祝電を送るなどしている。程度問題こそあれ、両者が関係を持っているのは事実であり、大越氏の発言は現実から目を背けているとしか言えません」(フリージャーナリスト)


列島に衝撃を与えた事件は、まだまだ余波を広げている。