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安倍元首相暗殺事件で注目「特定の宗教団体」にハマった有名人たちの“驚きの行動”

銃撃前日の7月7日に兵庫県西宮市で演説を行った際の安倍晋三元首相 (C)週刊実話Web

7月8日に発生し、参院選直前の日本列島を震撼させた安倍晋三元首相の暗殺事件。現行犯逮捕された山上徹也容疑者が「特定の宗教団体に恨みがあった」と供述していることが報じられると〝犯人探し〟が始まった。

「この〝犯行動機〟が報じられた途端、ネット上では『どこの宗教?』などの書き込みが殺到。さらに、山上容疑者の母親が、この宗教団体に多額の寄付した末に自己破産したなどと詳細が明らかになってくると、ネットで特定された教団に対する批判的な書き込みが急増し、教団に直接、嫌がらせの電話をするなどの行為が頻発したのです」(社会部記者)

こうした事態を受け、ネットで名指しされていた「世界平和統一家庭連合」の田中富広会長が、11日午後2時から会見を開いた。

田中会長は、「山上容疑者は信者ではない」とした上で、「山上容疑者の母親は当協会の協会員であり、1カ月に1回程度行事に参加していた」と認め、「さまざまな憶測が飛び交っており、メディアには公明正大な報道をしていただきたい」と呼び掛けたのだ。

「聞きなれない教団名だが、旧『統一教会』と聞けばピンとくる方も多いはず。1980年代に、姓名判断や印相鑑定と絡めた〝霊感商法〟が大きな社会問題となり、87年には『全国霊感商法対策弁護士連絡会』が結成されたほどでした」(前出・社会部記者)

1954年に文鮮明氏によって韓国・ソウルで創立。1959年には「日本統一教会」が設立され、布教活動が始まっている。

美しいウエディングドレス姿

「もともと浮き沈みが激しい芸能界では、宗教活動に熱心なタレントが多いが、統一教会も有名人の信者が多いことで知られていた」(芸能プロ関係者)

同教団は、文教祖が男女の信者をカップリングして一斉に「合同結婚式」を行うことで有名。1992年には、歌手の桜田淳子、元新体操選手の山崎浩子氏らが、韓国ソウルのオリンピック・スタジアムで行われた「3万組国際合同祝福結婚式」に参加し、美しいウエディングドレス姿を披露して世間を驚かせた。

「合同結婚式の翌年、山崎さんは脱会し、記者会見で『私はマインド・コントロールされていました』と告白。同時期には、タレントの飯星景子も入信・脱会騒動で世間を騒がせた。父で作家の飯干晃一さんがテレビに出演して激しく統一教会を批判し、『娘を取り戻す』と宣言して、脱会させることに成功した。この頃から、洗脳されて多額の寄付金をむしり取られるとの悪いイメージがついてしまい、芸能界でも教団の名前を聞かなくなった」(同・関係者)

2012年に文教祖が死去。15年には、法人名を現在の「世界平和統一家庭連合」に改称しているが、20年にも「合同結婚式」を開催するなど、実態は騒動から30年経った現在も変わっていないようだ。

「安倍元首相は、同じ文教祖が創設したUPF(天宙平和連合)という友好団体が主催する行事にメッセージを寄せたことはあるが、会員として登録されたことも、顧問などに就任していた過去などもないと、田中会長が明言しています」(前出・社会部記者)

母親の自己破産で生活苦に陥ったと言う山上容疑者が、教団に恨みを持つことは理解できるが、そこにメッセージを寄せただけの安倍元首相に強い殺意まで覚えるという供述には違和感しか感じない。謎は深まるばかりで、事件の全容解明には、まだまだ時間がかかりそうだ。

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