――前編では、デビューまでの経緯について話を伺いました。実際、デビューした時の心境は?
新浜 甲子園出場の夢が絶たれましたが、また違った形で歌手デビューという1つの切符を手にしたように感じましたね。あれだけ反対していた母からは「おめでとう」という言葉と同時に「ここからが大変だよ」とも言われました。
――現在、『お笑い第7世代』ならぬ、『演歌第7世代』の台頭が著しいですね。中でも新浜さんは中心的な存在です。演歌第7世代とはどんな存在だと考えていますか?
新浜 僕はよく「デビューは令和、心は昭和」と言っているんです。幼い頃から祖父や祖母、両親の影響などで演歌や歌謡曲が大好きなメンバーです。しかし、多くが周りに同じような趣向の友達がいなかった。昔から友達だったら、どんなに楽しかったかとよく話しますね。かけがえのないライバルであり、共に演歌・歌謡曲を盛り上げる大切な仲間でもあります。
――7月6日にはシングル『ジェラシー〜運命にKissをしよう〜』をリリースしました。これはどういった曲でしょうか?
新浜 作詞を松井五郎さん、作曲を長戸大幸さんにお願いした、ありのままの自分を表現できた曲になっています。今回、長戸さんには初めてお会いしました。僕のことなんてご存じないと思っていたのですが、テレビ番組への出演などを見ていてくれたようです。そういう人となりを知った上で、作曲していただいた曲になります。振り付けにもこだわっていますので、演歌・歌謡曲に興味のない方にも少しでも伝わるキッカケになれば良いですね。
9月には若者が集う渋谷でコンサート
――今後の活動で目指すべき理想像はありますか?
新浜 もともと、新御三家の皆さん、とりわけ、西城秀樹さんに憧れています。嬉しいことに、西城さんのカバーを歌わせていただく機会にも恵まれました。西城さんは、小さなお子さんからご年配の方まで人気がある。僕も同じように、さまざまな年齢層の方に曲を聴いていただきたいと思っています。そのためには、演歌に軸足を置きつつも、バラエティー番組や俳優としても活動し、新浜レオンという存在を知っていただく必要があります。
また、事務所の方々とは常に「演歌初」を目指そうとも話しています。たとえば、サンリオとコラボして、サンリオピューロランドでイベントを行ったり、雑誌でカラーページを飾ったりですね。また、珍しいのは配信で曲をリリースしていること。他にも初ではないですが、『サンデージャポン』(TBS系)などの情報番組に出演させていただいたりもしています。特技の野球を活かし、始球式にもチャレンジさせていただきました。スタッフの方のお陰で、さまざまな活動を行うことができています。
また、9月には『LINE CUBE SHIBUYA』(渋谷公会堂)でのコンサートも決まっています。若者が多く集う会場で演歌・歌謡曲の歌手がコンサートを開くのも珍しいと思います。確かに、デビュー4年目で早いかもしれませんが、それくらいの成長速度で伸びていきたいんです。
――最後にコンサートへの意気込みを聞かせて下さい。
新浜 なんとか9月のコンサートを成功させ、年末には『紅白歌合戦』出場を目標に一途に突っ走りたいです。〝突っ走レオン、駆け上がレオン、頑張レオン〟ですね(笑)。
新浜レオン(にいはま・れおん)
1996年5月11日、千葉県生まれ。小中高と野球一筋で、千葉県大会ベスト4。2019年日本レコード大賞新人賞受賞。昨年5月に『ダメ ダメ…/さよならを決めたのなら』、7月6日『ジェラシー〜運命にKissをしよう〜』をリリース。
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