社会

「7月4日に南海トラフ地震」の“未来人予言”が外れた裏で起きていた戦慄の事態

※イメージ画像です(画像)appledesign/ shutterstock

「7月4日に南海トラフ巨大地震が起こる」というデマが拡散していたことをご存知か。

発端は、2019年6月にツイッターに投稿された一文だった。

《2019年現在まだ南海トラフ地震が起きてませんが、2022年7月4日に南海トラフがやってます》【原文ママ】

「やってます」は〝脱字〟で、前文から普通に推測すれば「やって(き)ます」と解釈できる。しかも、この投稿をした人物は「2045年から来ました」と称する〝未来人〟だったのだ。

さらに、この〝未来人〟は、ご丁寧にも《死者31万人、倒壊建物241万軒、停電自宅2654万軒、避難者1129万人》と具体的な被害状況も記し、《令和が終わるのが2046年 次の元号が栄真》などとも予言していた。

「政権も吹っ飛ぶ」

「デマと分かっていても不気味なもの。7月3日から7月4日にかけてツイッターで『南海トラフ』と言うワードがトレンド入りし、一部の小学校などではデマを信じた生徒が不安を訴えるなど、ちょっとした騒ぎにはなりましたね」(ネットライター)

この予言には〝元ネタ〟があったとされる。

「別の〝2062年から来た未来人〟が、これより前に『謎の暗号』を残していたんです。それを解読したところ、『2022年7月4日 南海トラフ 逃げてくれ!』と書かれていた。この〝2062年から来た未来人〟は、3.11の東日本大震災や熊本地震を予言して的中させ、一躍脚光を浴びた有名未来人でした。そのため、一部のネットユーザーが『2人の未来人が同じ日時を予言している』となったのですが、冷静に考えれば〝2045年から来た未来人〟が、この暗号予言をパクっただけと分かる」(同・ライター)

ところが、このデマは意外なところでも話題になっていたと永田町関係者が言う。

「政界関係者の間でも、この予言の話が出てました。というのも、KDDIの通信障害が長引き、台風も迫っていたからね。みんな『この状況で、もし予言が当たったらとんでもないことになる。政権も吹っ飛ぶな』と噂していたんです」

こうしたデマも、人々の防災意識の高まりには一役買っている。「巨大地震は今日起こるかもしれない」という危機感だけは常に頭の片隅においておくべきだ。

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