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“底辺職ランキング”掲載で就職情報サイト運営会社が大炎上!社長のツイッターも大荒れ

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(画像)DC Studio/Shutterstock

新卒向け就職情報サイト『就活の教科書』が公開した「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧」が物議を醸している。

公開された記事では、「何を底辺職だと思うのかは人それぞれ」としながらも、「一般的に底辺職と呼ばれている仕事は、社会を下から支えている仕事です。そのような方がいるからこそ、今の自分があるのだということに気づきましょう」などと、謎の〝上から目線〟で書かれており、12種類の職業を平均年収とともに紹介している。

ランキングは、上位から「土木・建設作業員」「警備スタッフ」「工場作業員」「倉庫作業員」「コンビニ店員」「清掃スタッフ」「トラック運転手」「ゴミ収集スタッフ」「飲食店スタッフ」「介護士」「保育士」「コールセンタースタッフ」と並ぶ。

「その特徴としては、『肉体労働である』『誰にでも出来る仕事である』『同じことの繰り返しであることが多い』と解説。また、ご丁寧にも『平均年収が低い』『結婚のときに苦労する』『体力を消耗する』といったことをデメリットとして上げていました」(ネットライター)

書きっぱなしは「誰にでも出来る仕事」

当然、この記事は大炎上。

《リストに入ってる。底辺で悪かったな! 真面目に仕事してるのに、他人にとやかく言われたくないわ》

《私も入ってる! 倉庫業はノルマは無いし休みは自由に取れる。天職だと思ってますがなにか?》

《とりあえず、この記事を書いた人がいる会社が底辺だと言うことはわかりましたw》

《そもそも職業をランキング化する事自体、意味のないこと。真っ当な仕事の中に底辺なんてあるわけないだろ》

批判が殺到したことで、運営会社は6月28日までに記事を削除したが、社長のツイッターにも苦情が殺到し、大荒れ状態になっているのだ。

『就活の教科書』のYouTubeチャンネルを見ると、「大学の学歴ランキング」「公務員就職偏差値ランキング」「化学メーカー就職偏差値ランキング」など、とにかくランキング動画ばかり。

「格付けすることで、分かりやすく就活生に興味を抱かせる意図があるのでしょうが、立派な職業を〝底辺職〟と勝手に定義し、順位までつけて誰も問題視しなかったんですかね。明らかにチェック体制がおかしい。そもそも、こんな書きっぱなしが許されるネットメディアなら『誰にでも出来る仕事』で、彼らが〝底辺職〟と定義する特徴のほとんどに、そこで働いている連中は当てはまるはずですよ」(前出・ネットライター)

同社は「ブラック企業」のランキングも公開しているが、自社もランクインさせた方がよさそうだ。

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