6月8日に東証グロースに新規上場した人気VTuberグループ『にじさんじ』を運営する『ANYCOLOR』から〝億万長者〟の社員が続出。

一向に「給料が上がらない」と嘆いているサラリーマン諸氏にとっては、夢のような話だ。

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VTuberとは、2Dまたは3Dのアバター（自分の分身となるキャラクター）を使って活動しているユーチューバーのこと。アバターの姿で、YouTube上で動画を投稿したり、ライブ配信をしている。

「代表的なVTuberは『キズナアイ』で、情報系テレビ番組などでコメンテーターとして出演しています。今回、東証グロースに上場したANYCOLORは、VTuberらが所属する事務所です。分かりやすく言えば、芸能人をVTuberに置き換えてプロダクション活動をしているんです」（ネット関係者）

投げ銭、課金、広告収入が主

創業は2017年5月。以降、売上高は急成長を続け、’22年4月期は141.6億円と前期比85.5％増。営業利益は41・9億円で、利益率も約30％と高水準を維持している。

「ANYCOLORの主力事業はVTuberグループ『にじさんじ』の運営で、VTuberとファンとの間の投げ銭、課金システム、広告が主な収入です。『にじさんじ』のVTuberは2次元キャラクターを基本にしたコマースやタイアップ広告などの事業展開がしやすい強みがあるため、高利益を上げられるんです」（広告代理店関係者）

ANYCOLORには4月末時点で国内109人、英語圏20人が所属している。

「株価は上場直後から上昇して、翌日の6月9日には想定時価総額450億円を大きく上回り、1600億円を記録した。17日の終値ベースでは2196億円。その後も、上昇を続けています。有価証券報告書に掲載されている株主一覧を見ると、同社の取締役、従業員は35人。最低の株式保有比率でも0.05％ですから、少ない人でも約1億円の資産を手にしたことになる。まさに上場ドリームですよ」（投資アナリスト）

庶民には無縁で、実に羨ましい世界だ。