テレビ朝日が『家庭における電気の使用割合』のグラフ項目を〝隠蔽〟しているとして物議を醸している。
連日の猛暑で電力需給がひっ迫する中、テレビ各局はスタジオの照明を落とし、視聴者にも「節電」を呼びかけているが、テレ朝はご丁寧にも『家庭における電気の使用割合』という円グラフを作成。1番電力を消費するのはエアコンの38.3%、続いて照明が14.9%、冷蔵庫が12%、炊事が7.8%、給湯が3.1%であることを紹介した。
このグラフは、経済産業省が出している『夏期省エネ・節電メニュー』の円グラフを元にしているが、元データをよく見ると、冷蔵庫の12%に続いて、「テレビ・DVD」が8.2%になっており、家庭における電気使用割合の中でもかなり上位に位置していることが分かる。
日テレとは対照的な報道姿勢
ネット上では、「テレビを消すと節電になる」という〝不都合な真実〟を隠蔽するために、データを改ざんしたのではないかという声が相次いでいるのだ。
《テレ朝こざかしいなぁ。不都合な部分を〝その他〟に入れて隠蔽かよ》
《ホント、メディアって都合いいですね。グラフで紹介するならきちんとテレビも項目に入れろや》
《またテレ朝がフェイクニュースを流したのか。〝その他〟で隠すっていやらしいなw》
《あからさますぎて草 ていうか死ぬほど見づらい円グラフだな。多い順からソートしろよ》
《なるほど、テレビ消したら予備率90切るってことね。はい解決!w》
《これが印象操作というヤツか。確かに数値自体は間違ってはいないけど、意図的にテレビを隠してるのは悪質と言わざるを得ない》
テレ朝は、「テレビ・DVD」の8.2%を、「パソコン・ルーター」の0.7%や、「洗濯機・乾燥機」の1.8%などとひとまとめにし、「その他」として表記していたようだ。
「経済産業省は、テレビを省エネモードに設定して画面の輝度を下げたり、見ていないときは消すことで2.0%の節電効果があると説明しています。これは、対策することで節電できる割合としては、エアコン(5.4%)や照明(2.5%)に次ぐ数字です。エアコンの温度は上げてもテレビは消すなと言いたいのでしょうね」(家電ライター)
日本テレビの藤井貴彦アナは、6月27日放送の『news every.』内で節電を呼びかけた際、「節電なさっている方は、今このテレビ観てらっしゃらない」とジョークを飛ばして話題になった。
この発言にはスタジオが一瞬静まり返ったが、真面目な性格で知られる藤井アナの正直な一言には「むしろ好感が持てる」との声もネットには多く寄せられている。
テレ朝も、正直なデータを出した上で、経済産業省が推奨するテレビの節電対策のやり方を丁寧に説明して入れば、バッシングは起こらなかったはずだ。
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