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『中央競馬全重賞攻略データブック 2021年度版』(英和出版社/本体価格2000円)~本好きのリビドー/昇天の1冊

『中央競馬全重賞攻略データブック 2021年度版』(英和出版社/本体価格2000円)
『中央競馬全重賞攻略データブック 2021年度版』(英和出版社/本体価格2000円)

コース適性ならA馬、距離適性ならB馬、斤量面ならC馬などと、競馬ファンは毎週のように頭を悩ませる。どのファクターに注目すべきかを、過去のデータから着目した1冊が『中央競馬全重賞攻略データブック 2021年度版』(英和出版社/2000円+税)だ。

デアリングタクトが無敗三冠牝馬となった秋華賞では、「連軸はオークス最先着馬、重賞連対歴のあるディープインパクト産駒に注意、関東馬で買えるのは国枝厩舎のみ」というデータから3連複179倍を的中させている。続く無敗三冠馬誕生となったコントレイルの菊花賞では、「神戸新聞杯最先着馬から前走条件戦優勝の連勝馬へ セントライト記念組は消し」という結論から、3連単87倍が当たっている。

データに沿って購入した馬券を全レースで掲載

この本は、データに沿って購入した馬券を全レースで掲載しているのが大きな特徴だ。70万を超える配当の馬券もあれば、複勝110円の的中例も存在する。ハズレ馬券も掲載されており、データがそぐわないレースも取捨選択できる。

巻頭インタビューに応じた、ギャンブルの達人であるインスタントジョンソンのじゃいさんは「必要以上に売れた馬券は期待値が低くなるので見送るべき」などと馬券で勝つための基本的スタンスを語っている。こうした達人インタビューもまた、馬券偏差値を高めてくれる。

最後に有馬記念の「買いの条件」は「菊花賞最先着馬」で、穴馬は「中山コース重賞好走の前走GⅠ戦出走馬、カタカナ騎手騎乗馬」だという。この条件に沿えば、買うべき馬は天皇賞馬フィエールマンだ。

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