今、NHK Eテレが全精力を注いで番組制作に取り組んでいるのが、この4月から月1回のレギュラー放送となった『美輪明宏　愛のモヤモヤ相談室』。MCはそのまま、87歳になった美輪が務めている。

「もともとはシンプルな人生相談で不定期に放送されていたんです。しかし、仮面で目元を隠した相談者が投げかける質問に対し、当意即妙に受け応えする美輪の姿が、ネット上で評判になっていったんです」（NHK関係者）

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番組世帯視聴率は1％にも届かず0.5％前後をうろうろしている状態。民放なら1回の放送で即、打ち切りが決定するレベルだが、ネットの反応は違ったのだ。

「ネット住民、とくに10代から30前後の視聴者は真剣にこの番組を見ているんです。NHKは視聴率主義を増長することを恐れ、あえて公表しないが、民放がよだれを垂らして喜ぶコア層（13〜49歳）の個人視聴者は1％を超えている。まさに、この現象は快挙ですよ」（事情通）

ほぼボランティアで出演

番組が若い視聴者層に支持を集める理由だが…。

「恋愛やお金、家族や仕事など、人が生きていれば間違いなくぶち当たる人生の壁について分かりやすく説いてくれるんです。まるで現代の仏陀のような存在ですよ」（芸能プロ関係者）

ちなみに、美輪の番組出演料だが…。

「5万円だそうです。美輪はボランティアで出演していると言っているそうです。衣装やメークなどは自腹のために基本、赤字。それでも悩める若い視聴者の相談に向き合うために月に一度、NHKに足を運んでいるんです」（放送作家）

書籍化も検討されている『愛のモヤモヤ相談室』。神様仏様、美輪様なのだ。