「ヤマダ電機は日本の人口減少に伴い、今後、家電量販店は行き詰まるとみていた。そのため、家電と家具、インテリアまで全部取りそろえた『暮らしまるごと』店舗の拡大で、他の家電量販店との差別化を図ろうとしたのです」
具体的にはヤマダ電機が43億7400万円を出資し、51.74%の大塚家具株式を取得。大塚家具は子会社として、経営再建を目指すことになった。
「その時点で、久美子氏の進退をどうするかの話もあったようだが、結果1年という期限を切り、黒字なら続投、赤字なら辞任という条件が決定したと言われています」(同)
一時は人気ユーチューバーのヒカキンが、約800万円もの家具一式を「爆買い」するなど話題も提供した。しかし、20年4月期の最終損益は77億円の赤字、さらに、21年4月期の業績予想も28億円の赤字となる見通しで、5期連続赤字となり万策尽きたのだ。かくして冒頭のように、久美子氏は辞任に追い込まれ、新社長はヤマダホールディングス社長の三嶋恒夫氏が兼務することになった。
最終的には父・勝久氏の元へ!?
では、これから大塚家具はどうなるのか。家具小売業界の関係者が分析する。
「ヤマダ電機の販売店内に家具フロアを設け、中に取り込んでしまうか、大塚の名称を変え、新家具販売店の実質『ヤマダ家具』となる可能性もあります」
それでは、久美子氏はどうなるのか。大塚家具の関係者が言う。
「本人は経験を活かし、経営コンサルタントの道を模索すると周囲に語っています」
実際、大塚家具を離れていた時期には、自らコンサル会社を立ち上げており、経営についても一橋大学を卒業後、筑波大学大学院で学んだ経歴がある。
「だが、久美子氏に経営能力がないということは、5期連続で赤字となったことでも明白。もしコンサルタントになっても、果たして依頼があるかどうかは疑問です」(同)
しかし、久美子氏はまだ若く独身。今後も生計維持のために、何らかの事業に携わるのは明らかだ。
「今、ささやかれているのが、勝久氏が関わる高級家具販売店『匠大塚』の仕事を手伝う道だ。過去に骨肉の争いを繰り広げたとしても、親にすれば娘はかわいいはずです」(同)
行き場を失った〝かぐや姫〟から、しばらく目が離せそうもない。
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