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フジテレビ「格闘技」に見切り…大晦日にすがる大物タレントの実名

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フジテレビ (C)週刊実話Web

キックボクシングの「神童」と呼ばれた那須川天心とK-1王者・武尊が激突した〝世紀の一戦〟をメインに組んだ6月19日の格闘技イベント『THE MATCH 2022』が、記録的な興行収入を叩き出した。

メインは那須川が武尊に5-0の判定で完勝したが、有料放送のPPV(ペイ・パー・ビュー)で全試合独占生中継を行ったネットテレビのABEMAも一人勝ち。大会を視聴するためのチケットの券売数が50万を突破し、1日あたりの視聴者数も「開局史上最高数」を記録したと22日に発表したのだ。

「当初、天心VS武尊戦を中心に生放送する予定だったフジテレビが放送中止を決断したことも追い風となった。PPVの売り上げは、少なく見積もっても25億円以上。ABEMAは、11月に行われるサッカーW杯の全試合を生中継するために莫大な放映権料を投じていますが、わずかながら、その穴埋めにも役立った。そもそも日本では定着しづらいとみられていたPPVで、これだけの実績を残せたことも大きい。『THE MATCH』は、同局にとって、いろんな意味で〝救世主〟となりましたね」(スポーツ紙記者)

局内からも放送中止を疑問視する声が

一方、放送中止の決断を下したフジテレビは、「具体的な理由」を公表していないが、天心VS武尊戦を実現するために中心となって動いていたRIZINの榊原信行CEOと反社会的勢力の関係性を報じた『週刊ポスト』のスクープ記事が影響しているものと思われる。

「榊原さんは反社会的勢力とのつながりを明確に否定していましたが、フジテレビさんは港浩一新社長の体制発足にあたり、〝黒い噂〟が立っただけでもマズいと判断し、RIZIN、ひいては格闘技の中継自体を斬り捨てた。おかげで、天心VS武尊戦を中継する予定だった19日の枠は惨敗。フジの局内からも放送中止の決定を疑問視する声が上がっています」(他局のスタッフ)

今後も、フジテレビは「RIZINの放送予定はない」と明言しており、9月に予定されているボクシング元5階級王者フロイド・メイウェザーと総合格闘家の朝倉未来が日本で対戦するRIZINのビッグマッチも地上波放送を見送る構えだ。

ここ数年、大晦日に放送されてきたRIZINも中継しないとなると、ポッカリ穴が空いてしまう。民放各局がNHK紅白歌合戦に対抗して目玉となる番組を早くから準備している中、フジテレビはどう対処するのか。

「港新社長のことですから、自分がスターに育てたとんねるずに任せるんじゃないかと噂されていますよ。レギュラー番組はマンネリで数字(視聴率)が取れなくなって打ち切りましたが、特番ならイケるかもしれません。テレビ朝日さんが毎年のお正月に放送している『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』は安定した数字を持っていますからね。企画次第では、という淡い期待も持てる」(同・スタッフ)

今年の大晦日は、港新社長にとっても大勝負となりそうだ。

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