辰巳ゆうと (C)週刊実話Web
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『令和の“応演歌”』辰巳ゆうと~ジャンルを跨いだ架け橋になりたい(後編)新連載

――ストリートライブを経て念願のデビュー。


そして、若手では注目される存在となり、今年はデビュー5周年の記念の年になります。今年1月にリリースしたデビュー5周年記念シングル『雪月花』はどんな曲なのでしょうか?


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辰巳 幕末の志士、沖田総司をモチーフにした演歌の王道といった曲です。僕は幼い頃から歴史好きで、生まれ育った大阪から京都へ幕末の縁の地を家族でよく訪れていたんです。壬生寺や池田屋などです。幼い頃から慣れ親しんだ演歌と幕末が合わさった曲で、5周年という特別な年の特別な曲に巡り会えました。


これまで京都でステージに立たせていただく機会はあまりなかったのですが、今年に入り何度か機会が訪れました。しかも、ステージが池田屋から歩いて2〜3分の場所でした。あらためて、幕末の志士の縁の地を歩き、同曲に対する想いや子どもの頃には感じられなかった想いが沸々と湧いてきました。演歌好きの方に聞いていただきたいのはもちろんですが、歴史好きの方がこの曲をキッカケに演歌に興味を持っていただけたら嬉しいですね。

今年は5周年記念のコンサートを

――コロナ禍でこれまでコンサートもままならなかったとは思いますが、5周年コンサートは開かれるのでしょうか?

辰巳 今年は9月に大阪で、10月には東京で5周年記念コンサートを開きます。今までは東京だけだったのですが、今回は故郷・大阪での開催も決まっています。新たな階段を一つ上ったと感じますね。今後は名古屋や福岡……全国各地で開催出来るように1日1日を大切にしていきたい。他にも、先日は、俳優の中川晃教さんとミュージカル楽曲にも初挑戦させていただきました。演歌歌手がミュージカルの曲を歌うことは、なかなかないことだと思います。


僕としては5周年だから特別な1年というよりは、ストリートライブからデビューして5年間を支えてくださったファンの皆様にとって、特別な1年だったと思ってもらえることこそが一番です。また、応援してきて良かったなと思っていただけるよう1日1日を頑張っていきたいと思います。


――将来的にはどんな活動を行っていきたいですか?


辰巳 デビュー前は、演歌歌手は演歌さえ歌っていれば良いと考えていました。でも、色んなことにチャレンジさせていただいているので、演歌に軸足を置きつつも、先程のミュージカル楽曲やJ―POPであったり、色んな曲にチャレンジして、辰巳のコンサートへ行けば、さまざまなジャンルの音楽を聞くことができる。そういったジャンルを跨いだ架け橋のような存在になりたいと考えています。


また、家のハードディスクはバラエティー番組で埋まっているほどお笑いが大好きなんです。歌も人を笑顔にすることができますが、お笑い芸人さんは話やリアクションで人を笑顔にすることができる。ですから、笑顔になっていただくためなら、バンジージャンプやわさび寿司などバラエティー番組にもチャレンジしたいですね。
辰巳ゆうと(たつみ・ゆうと) 1月9日、大阪府生まれ。幼い頃より祖父の影響で演歌に親しみ大学生でデビュー。2018年日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。特技は野球。今年7月6日にはセカンドアルバム『辰巳ゆうとセカンド~雪月花~』をリリース。