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JRA重賞『宝塚記念』(GⅠ)本誌競馬班“厳選”軸1頭+相手5頭!

(C)JRA
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海外遠征も含めローテーションが多様化したこともあり、頭数がそろわないことも珍しくない春の総決算。しかし今年は、フルゲートでなおかつハイレベルの顔触れとなりそうで、馬券的には興味深い一戦だ。過去10年、3連単2万円台以下が5回ある一方で、18~52万円台の波乱が4回。堅いか大荒れか、極端な結果が多くなっている。

★軸馬=ディープボンド
昨春の阪神大賞典以降は、【3・3・0・1】と、それまでとは馬が変わったかのような堅実さを見せているディープボンド。この間の着外は、凱旋門賞の14着だけ。あのレースは、日本とは別次元の道悪馬場で度外視できる。五指に余る有力馬の中でも、安定感は随一だ。阪神コースは【2・3・0・0】と好相性で、2200メートルも京都新聞杯を勝っており対応可能。前走の天皇賞・春は、タイトルホルダーの逃げ切りを許してしまったが、2着は死守した。どんな展開でも崩れないしぶとさは、軸馬にふさわしい。

★相手=エフフォーリア
前走の大阪杯は、圧倒的な支持を集めながら9着に沈んだエフフォーリア。敗因は、休み明けで過去最高体重だったこと、ゲートで突進して負傷したことなどいくつかあるが、いずれにしても、力をまったく出せていなかった。昨秋、上の世代相手に天皇賞・秋、有馬記念を連勝し、それらを含めて通算8戦6勝2着1回の実績を考えれば、まともに走りさえすればここでも当然勝ち負けになる実力馬。陣営も、細心の注意で仕上げてくるはずで、前走と同じ轍は踏まないはず。

★相手=デアリングタクト
前走のヴィクトリアマイルは、繋靭帯炎が長引き1年ぶりの実戦となったデアリングタクト。22キロ増と、さすがに休み明けを感じさせる仕上がりだったが、勝ち馬から0秒5差の6着と格好はつけた。2020年は無敗の牝馬三冠を達成し、ジャパンCではアーモンドアイ、コントレイルに続く3着と奮闘。地力は、ここに入っても引けを取らない。ひと叩きしての上積みは大きいはずで、本領発揮なるか。

ルメール騎乗で馬券外なしのオーソリティ

★相手=タイトルホルダー
天皇賞・春を逃げ切って、菊花賞に続くGⅠ2勝目を挙げたタイトルホルダー。先手を奪って、途中で息を入れながら、最後にもうひと脚使う自在な走りで、後続を7馬身突き放した。ただ、逃げられなかったときは結果を残せていない。今回は有馬記念で先手を譲ったパンサラッサもいて、展開面の懸念はある。逃げるか、あるいは好位からでも落ち着いて運べるかどうかがカギになってきそう。

★相手=オーソリティ
昨秋以降は①②①③着と、国内外の重賞で結果を出し続けているオーソリティ。前走が海外の2000メートル以上のレースで3着以内だった馬は、過去10年【2・2・2・4】と好成績。5戦連続の騎乗となるルメール騎手とも【3・1・1・0】と相性は上々だ。

★相手=アリーヴォ
小倉大賞典圧勝後に臨んだ大阪杯は、メンバー中最速の上がりを繰り出し3着に食い込んだアリーヴォ。直線で前をカットされながらも、ひるまず追い込んだあたりは地力強化の証しだ。デビュー2戦目から芝を使い、10戦消化して4着以下は菊花賞(7着)だけ。この距離なら力を出せるはずで、2着だった父ドゥラメンテに成り代わって、リベンジを果たしたい。

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